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敏感肌・乾燥肌の乳液

乳液はお肌のうるおいを持続させ、お肌をやわらかくととのえるために
敏感肌・乾燥肌の方に取り入れていただきたいアイテムです。
おすすめの乳液や使い方のポイントについてご紹介します。

エイジングサイン:ハリ・弾力感不足、しわ、しみ・透明感のなさなど

乳液の役割とは

保湿アイテムには化粧水(ローション)、美容液、乳液(ミルク)、クリームなどがあります。乳液はスキンケアにおいて重要なアイテムであるものの、何気なく取り入れていたり、あまり使わない、という方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは保湿によってすこやかなお肌を保つために、乳液が担っている大切な役割についてご説明します。

どんな役割を持っているのかわかりにくい、と思われがちな乳液ですが、実は次のようなさまざまな役割を持っています。

乳液の役割
  1. 化粧水でおぎなった水分や保湿成分を角層中に維持する
  2. うるおいを維持する
  3. お肌をやわらかくする
  4. クリームののびをよくし、摩擦によるお肌への負担を少なくする
  5. 日やけ止め(サンスクリーン剤)ののびをよくし、均一に塗布しやすくする

乳液と美容液・クリームのちがい

乳液と美容液、乳液とクリームは似ているけれども何がちがうのだろう?そのように感じている方もいらっしゃるかもしれません。

美容液、乳液、クリームのちがいがわからない、何を選んだらいいのかわからないと悩んでいる女性のイラスト

保湿剤はそれぞれ保湿成分の種類や配合量が異なります。それによって、それぞれの保湿剤が果たす役割にもちがいがあります。

保湿剤の種類と役割を示した肌イメージ図。化粧水は水分・保湿成分をおぎなう、美容液・乳液は水分・保湿成分を維持する、クリームは水分を閉じ込める。

美容液には水性成分、油性成分がともに配合されており、さまざまなテクスチャ(テクスチャー)のものがあります。一般的に美容液には肌あれ(肌荒れ)予防、美白、ハリなどの肌悩みに合わせた成分が配合され、乳液とは使用する目的や役割が異なりそれぞれの肌悩みに合わせて取り入れることができるアイテムです。

クリームには乳液よりも油性成分が多く配合されているため、お肌の表面で油の膜をつくり水分を閉じ込める効果は乳液よりも高まります。またこの油の膜は外部の刺激からお肌をまもります。

このように乳液は美容液、クリームと似ているようですが、美容液やクリームとは異なる役割を持っています。

保湿アイテムを組み合わせて使いましょう

敏感肌や乾燥肌の方はすこやかなお肌に比べて、お肌のうるおい(潤い)を保つ機能である“皮膚のバリア機能”が低下しやすい状態です。そのため、保湿剤を単品で使うだけでは充分な保湿効果が得られない場合もあるため、複数の種類の保湿剤を組み合わせて使うことをおすすめします。

バリア機能が“正常”なお肌とバリア機能が“低下した”お肌を比較したイラスト。バリア機能が正常なお肌は充分(十分)な水分が保たれ、刺激を受けにくい状態。一方でバリア機能が低下したお肌は水分が失われやすく刺激を受けやすい状態。

例えば化粧水だけでは一時的にお肌はうるおっても長い時間うるおいを保つことができません。また逆にクリームで水分を閉じ込めるだけではお肌の水分が不足したままになってしまいます。

そのため、化粧水でお肌に水分を与え、クリームで閉じ込める必要があるのですが、その間に乳液を取り入れることで、お肌にうるおいのある状態がより持続し、お肌をやわらかくととのえることができます。また乳液を先に塗ることで、クリームの肌なじみやのびがよくなり、摩擦によるお肌への負担をやわらげることができます。さらに肌悩みに合わせて、美容液を取り入れるのもよいでしょう。

複数の種類の保湿剤を使うことを手間に感じることもあるかもしれませんが、すこやかなお肌に比べて皮膚のバリア機能が低下しがちな敏感肌や乾燥肌の方は、普段のスキンケアにぜひ取り入れましょう。

(皮膚のバリア機能について、詳しくは「敏感肌・乾燥肌のスキンケアで大切なこと」をご覧ください)

敏感肌・乾燥肌の方におすすめの乳液

お肌が敏感であると感じるとき、お肌が乾燥しているとき、なかなか自分に合った乳液が見つからない、と悩んでしまうこともあるかもしれません。そのようなときにおすすめの敏感肌・乾燥肌向けの乳液をご紹介します。

お肌にやさしい使い心地で高保湿のタイプ

敏感肌向けに開発された低刺激性のお肌にやさしい使い心地の乳液を選びましょう。
お肌に刺激を与えないか、アレルギーを起こさないかどうかを確認するパッチテストやアレルギーテストなどをおこなっているか確認してみましょう。

敏感肌・乾燥肌の方はすこやかなお肌に比べて皮膚のバリア機能が低下しがちです。皮膚のバリア機能は「細胞間脂質」、「NMF(天然保湿因子)」、「皮脂」の3つが重要な役割を果たしています。そのため、この3因子をサポートする成分をバランスよくおぎなうことが大切です。

バリア機能の3因子をサポートする成分としてセラミド、アミノ酸、スクワランなどが配合されている保湿力の高い乳液をスキンケアに取り入れましょう。

皮膚のバリア機能をサポートする3因子「細胞間脂質」「NMF(天然保湿因子)」「皮脂」と、それらに対応した保湿剤に含まれる3つの保湿成分「セラミド」「アミノ酸」「スクワラン」の図

香りをつけるために香料が配合されている乳液があります。皮膚のバリア機能が低下しやすい敏感肌や乾燥肌の方では刺激となる可能性もあるため注意しましょう。

(敏感肌・乾燥肌におすすめの保湿成分について、詳しくは「敏感肌・乾燥肌の保湿の基本」をご覧ください)

エイジングサインが気になる

敏感肌・乾燥肌の方はバリア機能が低下しがちで外部からの刺激を受けやすく、しみ・しわ・ハリのなさなどのエイジングによる肌悩みが気になりやすくなっています。このようなお悩みをお持ちの方は、低刺激性で高保湿であることに加え、お肌のハリ・弾力感を与える乳液がおすすめです。

エイジングサイン:ハリ・弾力感不足、しわ、しみ・透明感のなさなど
しみ、ハリ不足、乾燥小じわなどのエイジングサインが気になっている方におすすめの無香料・無着色・低刺激性で高保湿のエイジングケアタイプの乳液をイメージしたイラスト

(敏感肌のためのエイジングケア化粧品の選び方の基本について、詳しくは「敏感肌・乾燥肌のエイジングケア」をご覧ください)

にきび肌が気になる

にきび肌が気になる方は、にきび肌向けに開発された「にきび肌用」「アクネケア」などと記載されたノンコメドジェニックテスト済みの乳液を選びましょう。にきびを防ぐことで、にきび痕を防ぐことにもつながります。
また美白有効成分配合のにきび肌向けの乳液であれば、にきび予防と同時に美白効果も期待できます。 ※すべての方に、にきびができないわけではありません。

ノンコメドジェニックテスト済みとは?
製品を繰り返し塗布してにきびのもと(コメド)ができないことを確認する試験。「ノンコメドジェニックテスト済み」の表記があれば、にきびができにくい乳液であると言えます。

乾燥、毛穴の黒ずみ、しみ、にきび痕などニキビ以外の肌悩みも気になりやすい大人のニキビ肌におすすめの乳液をイメージしたイラスト

美白:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぎます

(にきび肌用乳液の選び方ついて、詳しくは「にきび肌の乳液」をご覧ください)

全身の保湿をしたい

顔だけでなく、からだのお肌の乾燥には全身用の保湿剤を使用しましょう。顔のスキンケアとちがい、からだは乾燥している部分が広く、保湿剤を毎日使うことを手間に感じてしまうこともあるかもしれません。乳液(ミルク)タイプは油分と水分がバランスよく配合されており、のびがよく、べたつき感も少ないので、全身に塗り広げやすく、かつ1年中使いやすい剤型です。

また、全身のスキンケアを毎日の習慣にするために、ポンプタイプなどご自身の使いやすい容器のものを選んだり、入浴後や朝の着替え前などライフスタイルに合わせてスキンケアを取り入れることもおすすめです。

無香料・無着色・低刺激性の全身用の乳液(ミルク、ボディミルク)をイメージしたイラスト。乳液(ミルク)タイプはのびがよく全身(からだ、体)に塗りやすい。

(敏感肌・乾燥肌のボディケアで大切なことについて、詳しくは「敏感肌・乾燥肌のボディケア −保湿クリーム−」をご覧ください)

赤ちゃんの保湿には

赤ちゃんのお肌は皮膚のバリア機能が低くデリケートです。敏感な赤ちゃんのお肌にうるおいを与え、やさしくまもるために保湿を習慣にしましょう。

お肌に必要なバリア機能をおぎなう成分が配合された保湿剤を選びましょう。乳液タイプはのびがよく手からこぼれにくいので、動き回る赤ちゃんにも使いやすい剤型です。衣服が張りつき着せにくくならないように、べたつきが少ないものを選ぶことも大切なポイントです。

赤ちゃんにおすすめの乳液(ミルク)をイメージしたイラスト。無香料・無着色・低刺激性でのびがよく塗りやすい乳液(ミルク)タイプがおすすめ。

(赤ちゃんの保湿剤の選び方について、詳しくは「赤ちゃんのスキンケアの基本」をご覧ください)

乳液の使い方のポイント

保湿剤は選び方だけなく使い方も大切です。乳液の使い方を見直してみましょう。

乳液を使う順番は?

複数の保湿剤を使うときは、化粧水のような水分の多いものを先に、クリームのような油分の多いものを後に使うのがよいとされています。そのため、乳液は化粧水、美容液の次に使いましょう。そうすることで、化粧水でおぎなった水分を乳液で維持し、しっとりとやわらかいお肌になります。

乳液はどのくらいの量を使う?

顔に使用する場合、乳液の使用量は1円硬貨大が目安です。べたつきが苦手で少なめに使ってしまう方もいらっしゃると思いますが、乳液を使う量が少ないと保湿力が足りないだけでなくお肌への摩擦の原因にもなります。充分な量を使うことも重要なポイントです。

敏感肌・乾燥肌用の乳液をイメージしたイラストと、乳液の使用量の目安である1円硬貨1コ分を示した図

乳液はコットンでつける?

乳液をコットンでつけた方がよいのか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。特に敏感に感じるお肌の方は、コットンの摩擦や繊維が刺激になってしまうことがあります。敏感肌や乾燥肌の方はコットンではなく、手でこすらないようにやさしくつけることをおすすめします。

乳液の塗り方を示した顔のイメージイラスト。乳液を手でおさえるようにやさしくお肌になじませている様子を示している。

敏感肌・乾燥肌の乳液のまとめ

  • スキンケアに乳液を取り入れましょう
    毎日のスキンケアに乳液を取り入れることで、お肌にうるおいのある状態がより持続し、お肌をやわらかくととのえることができます。化粧水、美容液、乳液、クリームを組み合わせて使いましょう。
  • お肌に合った乳液を選び、正しく使いましょう
    保湿剤は選び方も使い方も大切です。敏感肌向けに開発された低刺激性で高保湿の乳液を選び、使用順序、使用量、塗布のしかたなど使い方も見直してみましょう。
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