• 敏感肌のスキンケア情報 敏感肌・乾燥肌のスキンケア

敏感肌・乾燥肌のスキンケアで大切なこと

敏感肌・乾燥肌の方が知っておきたい、敏感肌の原因やスキンケアの基本、スキンケア化粧品の選び方、
スキンケア方法などについて詳しくご紹介します。

敏感肌とは

よく「敏感肌」と言われますが、実は皮膚科学には敏感肌の明確な定義はありません。そのため、敏感肌のとらえ方はさまざまです。例えば、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などの皮膚疾患を起こした肌状態を指す場合から、ささいな要因で肌トラブルを起こしやすいといった一時的なお肌の不調を含める場合もあります。また顔に化粧品をつけた後や石けんで洗顔したときに、チクチクしたりヒリヒリ焼けるように感じる、お肌がつっぱる感じがするけれど、目にみえる症状が特に見られない状態も敏感肌と呼ぶことがあります。
いずれの場合も、健康なお肌の状態では何も感じないようなわずかな刺激でも敏感に反応をして、さまざまな肌トラブルを感じる肌状態のことを、敏感肌と総称しています。また敏感肌ではお肌が乾燥しがちです。敏感肌でまず気になるのは顔ですが、腕、足、背中、頭皮など、顔だけでなく全身の各部位も乾燥し、刺激に敏感になることもあります。特に乾燥しがちな冬には、体のあちこちがかゆくなり掻いてしまう、衣服が擦れて赤くなる、フケや頭のかゆみがいつも以上に気になるなどの症状が起こる場合があります。

敏感肌の原因

なぜ敏感肌になってしまうのでしょうか。原因をご説明します。
一般的に敏感肌と呼ばれるお肌では、健康なお肌に比べて皮膚のバリア機能が低下しています。皮膚のバリア機能とは、外部からのさまざまな刺激から体をまもり、お肌から水分が失われることを防ぐ、お肌に備わっている機能のことです。

敏感肌の原因

皮膚のバリア機能には角層細胞間で水分を保持するセラミドをはじめとする「細胞間脂質」、角層細胞の中で水分を引き寄せる「NMF(Natural Moisturizing Factor, 天然保湿因子)」、お肌の表面で水分の蒸散を防ぐ「皮脂膜」の3つが重要な役割を果たしており、これらは「バリアの3因子」とも呼ばれます。

<バリアの3因子>
敏感肌の原因

このバリアの3因子が少なくなるとお肌は乾燥し、さまざまな刺激に敏感に反応してかゆみや赤み、かぶれなどの肌トラブルが起こりやすくなるのです。

皮膚のバリア機能が低下する原因として、内的要因と外的要因があげられます。

  • 内的要因
    生活環境の変化に伴う心理的疲労・睡眠不足・栄養の偏り・食生活の乱れ・生理・妊娠・更年期障害・ストレス・皮膚の乾燥を引き起こす疾患・遺伝など
  • 外的要因
    紫外線・温度や湿度の変化・汗・ほこり・ハウスダスト・ダニ・花粉・金属・衣服・化粧品などの外用剤・間違ったスキンケア方法など

肌トラブルやお肌の乾燥は、皮膚のバリア機能をさらに低下させるという悪循環も起こします。アレルギー症状によってお肌が敏感になっている場合や生まれつき皮膚疾患のある方は、皮膚科での治療が必要ですが、生活習慣などが原因の敏感肌の方は、まずは正しいスキンケアや生活習慣をみなおすことでバリア機能を正常化することが大切です。

敏感肌を改善するために、以下のことを心がけましょう。

  1. 1

    正しいスキンケアをおこないましょう

  2. 2

    バランスの良い食事を心がけてさまざまな栄養素を摂るようにしましょう

  3. 3

    充分な睡眠をとるなど規則正しい生活を心がけましょう

  4. 4

    生活環境を清潔にととのえましょう

  5. 5

    症状が悪化したらすぐに皮膚科で診察をうけましょう

お肌が敏感になっているときには、お肌への負担をなるべく減らす環境をととのえることや、皮膚のバリア機能をまもり、おぎなうスキンケアをおこないましょう。

敏感肌・乾燥肌のスキンケアの基本

敏感肌はさまざまな内的要因や外的要因によって、皮膚のバリア機能が低下し、お肌が乾燥し乾燥肌になっています。角層の中に水分をたくわえるセラミドやNMFが少なくなり角層の中の水分が減少することでお肌が乾燥してしまうのです。このような状態になると、少しの刺激にも過敏に反応しやすくなり、お肌の乾燥状態が悪化し、さらに皮膚のバリア機能が低下してより敏感になりやすくなる・・・、という悪循環になります。
刺激に過敏になっていると感じるときには、お肌への負担をなるべく減らす環境をととのえることや、皮膚のバリア機能をサポートするスキンケアをしましょう。
スキンケアの基本はお肌を清潔にし(洗浄)、うるおいを与え(保湿)、紫外線からまもり(遮光)、美しくよそおう(メイク)
ことです。基本をしっかりおこなうことで、皮膚を健康で正常な状態に保つことができます。

スキンケアの基本

  • 洗浄
    お肌を
    清潔に保つ
    汗や皮脂、ほこりなどお肌についた汚れをきれいに洗い流す。
  • 保湿
    乾燥や刺激から
    お肌をまもる
    水分と油分のバランスをととのえ、うるおいのある健康な状態を保つ。
  • 遮光
    紫外線から
    お肌をまもる
    紫外線をしっかりカットし、日やけによるダメージからお肌をまもる。
  • メイク
    お肌をまもり
    美しくよそおう
    紫外線や乾燥からお肌をまもる。さまざまな肌悩みをやさしくカバーし、美しく魅力的な印象に導く。

敏感肌・乾燥肌に合ったスキンケアをしましょう

敏感肌や乾燥肌の方は、皮膚のバリア機能を正常に保つために毎日のやさしいスキンケアが重要です。スキンケアの基本は洗浄・保湿・遮光・メイクの4つですが、敏感肌・乾燥肌の方は保湿によって皮膚のバリア機能をサポートすることが大切です。健康で美しいお肌は、水分と油分のバランスがととのっていて、なめらかでうるおいがありますが、バリア機能が低下したお肌は、水分を保持できないため、みずみずしいお肌を保てず乾燥しがちです。化粧水で乾燥したお肌に水分を与え、乳液やクリームなど油分の入った保湿剤を重ねて塗布し、水分の蒸発を防ぐことで、保湿効果を高めます。バリア機能をおぎなう適切な保湿をおこなうことで乾燥や肌あれを防ぎ、お肌が敏感な状態を改善することができます。
また洗浄のスキンケアでは皮膚のバリア機能をまもって洗うことが大切です。さらに遮光によって紫外線からお肌をまもりましょう。メイクは紫外線からお肌をまもるとともに、気になる肌悩みをカバーして美しく魅力的な印象にします。


スキンケアによって敏感肌・乾燥肌を改善するためには、正しいスキンケアをおこなうことが大切です。お肌に合ったスキンケア化粧品を選ぶことはもちろんのこと、正しく使うこともとても大切です。

敏感肌・乾燥肌に合ったスキンケア化粧品とは?選び方のポイント

スキンケアの基本は洗浄・保湿・遮光・メイクの4つです。洗浄はクレンジング料や洗顔料、保湿は化粧水やクリーム、遮光はサンスクリーン剤(日やけ止め)、メイクはベースメイク(ファンデーションなど)やポイントメイク(アイカラーなど)といったスキンケア化粧品を使います。

敏感肌の方は、これらの化粧品を使ったときにピリピリしたりチクチクしたり、お肌に合わないと感じたことがあるかもしれません。敏感肌では、お肌のバリア機能が低下しているために、外部からの刺激に敏感で肌トラブルを起こしやすくなっています。このような状態でお肌に合っていない化粧品を使用すると、お肌がかゆくなったり、肌あれが悪化したりすることがあります。

ではお肌が敏感になっているときにはどのようなスキンケア化粧品を使ったらよいのでしょうか。
まずは、敏感肌向けに開発された低刺激性の化粧品を選びましょう。これらの化粧品では開発段階でお肌に刺激がないかを確認しており、さらに敏感肌の方が実際に使用して肌トラブルが起きないかどうかを確認する使用テストがおこなわれていることが多くあります。
パッチテスト済み、アレルギーテスト済みなどの表記も参考にしましょう。

クレンジング料や洗顔料などの洗浄剤は、皮膚のバリア機能を低下させずにお肌のうるおいをまもって洗うことができる敏感肌向けのものを選びましょう。
顔のスキンケアはもちろんのこと、体を洗うものにも気をつけましょう。シャンプーも適度な洗浄力のものを使用することで頭皮の乾燥を防ぐことができます。
洗顔後は、化粧水でしっかりと水分をおぎない、保湿美容液や保湿クリームを重ねて水分の蒸発を防ぎましょう。バリア機能の3因子をおぎなうセラミドやスクワラン、アミノ酸などの成分が配合されている保湿剤がおすすめです。

外出の際にはサンスクリーン剤(日やけ止め)を塗って紫外線からお肌をまもり、バリア機能の低下を防ぎましょう。サンスクリーン剤(日やけ止め)に配合される紫外線を防ぐ成分は、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」に大別されますが、敏感肌の方は「紫外線散乱剤」のみを使用しているものを選択するとよいでしょう。「紫外線吸収剤不使用」などの記載を参考にしましょう。また遮光効果を示すSPF、PA値が高いと刺激も強いのでは、と思われる方は低刺激性と書かれているものを選択すると良いでしょう。日常生活ではSPF30程度、アウトドアなどの場合はSPF50+など使い分けるとよいでしょう。またUVAの遮光効果を示すPAは+〜++++で表示されていますので、SPFと合わせて参考にしましょう。長時間日光に当たる場合や、紫外線に対して特にお肌が敏感な方はしっかり遮光をしましょう。残ったサンスクリーン剤(日やけ止め)が刺激になることもありますので、落としやすさまで考えられた洗顔料や石けんで落とせるものがおすすめです。

肌トラブルが気になるときは、メイクアップでお肌の悩みをカバーしましょう。メイクはお肌を乾燥や紫外線からまもり、また肌トラブルを目立たなくさせる効果もあります。お肌の悩みに合わせた低刺激性のメイクアップ化粧品を取り入れてみましょう。メイク後のクレンジングによるお肌への刺激が気になる場合には、洗顔料だけで落とせるメイクアップ化粧品がおすすめです。

選び方のポイント
洗浄 バリア機能を低下させずにお肌のうるおいをまもって洗うクレンジング料(メイク落とし)、洗顔料
保湿 バリア機能の3因子をおぎなう成分を配合した化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム
遮光 紫外線吸収剤不使用で落としやすい日やけ止め
メイク 気になるお肌の悩みをカバーし、落としやすいメイクアップ

サンプルやテスター、トライアルセットなどでお肌に合うかどうかを試してから使い始めましょう。
お肌に合ったスキンケア化粧品を選んだら、正しいスキンケア方法をおこなってお肌の調子をととのえましょう。次に正しいスキンケア方法をご紹介します。

敏感肌・乾燥肌のためのスキンケアのポイント

敏感肌や乾燥肌では、皮膚のバリア機能を正常に保つための毎日の正しいスキンケアが大切です。
お肌に合ったスキンケア化粧品を使用しても、その使い方が間違っているとお肌への刺激になり皮膚のバリア機能を低下させてしまうこともあります。正しいスキンケアをおこなって、お肌の調子をととのえましょう。ここでは洗浄・保湿・遮光・メイクの4つの基本のスキンケアについてそれぞれスキンケア方法のポイントをご紹介します。

洗浄(クレンジング)のポイント

  • POINT 1

    洗顔する前に準備をしましょう。

    洗顔する前に準備をしましょう。
  • POINT 2

    ダブル洗顔(クレンジング料+洗顔料)をしましょう。

    メイクをした時はクレンジング料と洗顔料を使いましょう。

    ダブル洗顔(クレンジング料+洗顔料)をしましょう。
  • POINT 3

    クレンジング料はメイクとよくなじませましょう。

    クレンジング料はメイクとよくなじませましょう。
    • クレンジング料が少ないと、メイクとよくなじませることができません。なじませる時にお肌がこすれる感じがしたら、クレンジング料を多めにとりましょう。
    • クレンジング料をていねいになじませることでメイクをしっかりと落とすことができます。クレンジング料が肌色になるまでなじませましょう。
    • おおよそ1分間がクレンジングの目安です。

洗浄(洗顔)のポイント

  • POINT 1

    洗顔料はよく泡立てましょう。

    よく泡立てた泡で洗顔することによってお肌にやさしく汚れを落とすことができます。
    泡立てネットを使うと簡単にきめの細かい泡を立てることができます。

    洗顔料はよく泡立てましょう。
  • POINT 2

    お肌をこすったり、ごしごし洗っていませんか?

    泡のクッションで、手と顔が直接あたらないように洗いましょう。

  • POINT 3

    あついお湯ですすいでいませんか?

    あついお湯ですすぐと、お肌をより乾燥させてしまいます。
    ぬるま湯ですすぎましょう。

    あついお湯ですすいでいませんか?

保湿のポイント

  • POINT 1

    保湿剤は洗顔後すぐにつけましょう。

    洗顔後、5分程度でお肌の水分量は減少し洗顔前よりも乾燥します。
    すぐに化粧水、美容液、乳液やクリームなどで保湿をしましょう。

  • POINT 2

    化粧水だけで保湿していませんか?

    化粧水に加えて乳液やクリームを使い、油分をおぎなうと保湿効果が高くなります。
    保湿剤にはそれぞれ役割があります。複数のものを併用しましょう。

    化粧水だけで保湿していませんか?

遮光のポイント

  • POINT 1

    サンスクリーン剤の使用量は充分ですか?

    サンスクリーン剤には紫外線防御効果の指標としてSPF・PA値が表示されています。
    これは規定された量(2mg/cm2)を塗ったときの紫外線防御効果です。サンスクリーン剤の実際の使用量を調べてみると、クリームタイプのサンスクリーン剤では推奨使用量の半分程度であることがわかっており、表示されているSPF・PA値より遮光効果が低くなってしまっていることがあります。製品に記載されている使用方法を参考に、適切な量を塗布しましょう。特に日やけしやすい部分には重ね塗りをすると効果的です。

  • POINT 2

    サンスクリーン剤の塗り忘れはありませんか?

    特に耳、耳のうしろ、首、首のうしろ、あご、肩などの塗り忘れしやすい部分を確認しましょう。

    サンスクリーン剤の塗り忘れはありませんか?
  • POINT 3

    サンスクリーン剤は必要に応じて塗りなおしをしていますか?

    生活シーンに合わせて塗りなおしをしましょう。

    塗りなおしの目安

    汗をかいたり、運動をしているときは2〜3時間、海やプールで泳いでいるときは30分を目安に、塗りなおしをしましょう。メイクをしているときはティッシュなどで皮脂や汗をおさえてから遮光効果のあるファンデーションなどで化粧なおしをしましょう。

メイクのポイント

  • POINT 1

    化粧下地で肌トラブルを上手にカバーしましょう。

    色補正効果や質感補正効果のある化粧下地を活用してお肌の赤みやくすみ、毛穴や凹凸などを自然にカバーしましょう。

    化粧下地で肌トラブルを上手にカバーしましょう。
  • POINT 2

    ポイントメイクを活用しましょう。

    ポイントメイクは視線を目もと・口もとに集め、気になる部分から注意をそらせる効果があります。また服装や髪型、アクセサリーなどでも同様の効果があります。上手に活用しましょう。

    ポイントメイクを活用しましょう。

悪化したら皮膚科へ

敏感肌や乾燥肌の方は、正しいスキンケアを毎日おこなっていても、体調や季節などの変化によって皮膚症状が悪化することがあるかもしれません。原因がわからず、症状が治まらないときは、自分の判断で無理してあれこれと対策をとるよりも、皮膚科を受診して医師の診察を受けましょう。

敏感肌・乾燥肌のスキンケアの3つのポイント

  • 敏感肌向けに開発された化粧品を選びましょう
    使用するスキンケア化粧品が刺激にならないよう、敏感肌向けに開発された化粧品を選びましょう。これらの化粧品では開発段階でお肌に刺激を与えないか確認がされており、さらに敏感肌の方が実際に使用する使用テストがおこなわれていることも多くあり、安心です。
  • お肌に合うかチェックしましょう
    お肌の状態はさまざまです。サンプルやテスター、トライアルセットなどで自分のお肌に合うかどうかを試してから使い始めましょう。
  • 正しく使いましょう
    どんな化粧品も自己流の使い方ではせっかくの効果が充分得られないこともあります。使用する手順や使用量など説明書をよく読んで正しい使い方をまもることが大切です。