目次
- 1. 乳液はにきびを悪化させる?
- 2. にきび肌でも乳液が必要な理由とは?
- 3. にきび肌用乳液の選び方 4つのポイント
- 4. にきび肌におすすめの成分
- 5. 乳液の使い方 3つのポイント
- 6. にきび肌の乳液のまとめ
乳液はにきびを悪化させる?
洗顔後の保湿、どのようなスキンケアアイテムをお使いですか。化粧水(ローション)は多くの方が使っていると思いますが、化粧水だけで済ませていませんか?
乳液は、化粧水で与えた水分をお肌に閉じ込め、お肌がうるおった状態を維持してくれます。
ニキビ(にきび)肌は、皮脂が多いと思ってお肌は乾燥していないと考えがち。中には皮脂によるべたつきや化粧品によるにきびの悪化が気になって、乳液(ミルク)やクリームを使わないという方もいるかもしれません。
実際、にきびに悩む多くの方がスキンケアアイテムを使うときににきびが悪化しそうという不安を持っています。
実は、にきび肌に合ったスキンケアアイテムを選択すれば、にきびを悪化させることはありません。それだけでなく、きちんと保湿することでにきびができにくいお肌にととのえることもできるのです。
こちらの記事では、にきびを悪化させることなく、にきびができにくいお肌にととのえる乳液の選び方をご紹介します。
にきび肌でも乳液が必要な理由とは?
皮脂やべたつきが気になる思春期のにきび肌。お肌の乾燥や刺激も気になる敏感なにきび肌。にきび以外の肌悩みも抱える大人のにきび肌。どのようなニキビ(にきび)肌の方にも保湿はとても大切です。保湿が充分でないとお肌が乾燥し、ターンオーバーが乱れます。そうすると角層が厚くなって古い角質が毛穴を塞いでしまい、にきびの原因になってしまうのです。
乾燥からはじまるにきびのメカニズム
(にきびの原因について、詳しくは「にきび肌のスキンケアで大切なこと」をご覧ください)
適度な保湿をすることでお肌がととのい、過剰な皮脂分泌もコントロールされます。保湿アイテムには化粧水や保湿ジェル、乳液やクリームなどがありますが、それぞれ保湿の役割に特長があるため、組み合わせて使うことで保湿効果が高まります。
化粧水はお肌に水分を補給してくれますが、化粧水だけではせっかく与えた水分が徐々に蒸発してしまい、お肌はまた乾燥してしまいます。乳液、クリームなど油分の含まれたスキンケアアイテムを重ねて使いましょう。
水と油が混ざったものを乳化物(エマルジョン)といい、乳液はその代表的なものです。乳液には水性の保湿成分と油性成分がバランスよく含まれており、より化粧水の感触に近い液状タイプや、みずみずしいジェルタイプのものもあります。べたつきが気になるにきび肌の方も取り入れやすいアイテムです。
化粧水のあとは油分の入った乳液でうるおいを保ち、美しいお肌に導きましょう。
にきび肌用乳液の選び方 4つのポイント
ニキビ(にきび)肌の方がスキンケアに乳液を取り入れたいと思っても、何を選んだらいいのか迷ってしまうこともあるかもしれません。ここでは、にきび肌の方に合った乳液の選び方のポイントをご紹介します。
にきび肌の方は、にきび肌向けに開発された「にきび肌用」「アクネケア」と記載されたノンコメドジェニックテスト済みの乳液を選びましょう。またにきびの原因である@アクネ菌 A皮脂 B毛穴のつまりにアプローチする処方であることもポイントです。
- にきび肌用乳液の選び方 4つのポイント
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- ノンコメドジェニックテスト済み
※すべての方に、にきびができないわけではありません。 - にきびの原因にアプローチする処方
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アクネ菌対策
アクネ菌の栄養源になりにくい成分、アクネ菌が増えにくいpH、穏やかな作用の抗菌・殺菌成分 -
皮脂対策
お肌のうるおいのバランスをととのえ、てかりやべたつきをおさえる -
角質・毛穴対策
毛穴のつまりを考慮した成分、適度な保湿でやわらかくなめらかなお肌にととのえる
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アクネ菌対策
- 無香料・無着色
- パッチテスト済み、アレルギーテスト済み
※すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。
- ノンコメドジェニックテスト済み
ノンコメドジェニックテスト済みとは?
製品を繰り返し塗布してにきびのもと(コメド)ができないことを確認する試験。
「ノンコメドジェニックテスト済み」の表記があれば、にきびができにくい乳液であると言えます。
オイルフリーの方がよい?
乳液がにきびを悪化させるのではないかと考えてしまう理由のひとつに、化粧品に配合される油分(油性成分)があるのではないでしょうか。にきびの原因のひとつであるアクネ菌は皮脂を栄養源としていますが、化粧品に配合される油性成分のなかには、アクネ菌の栄養源になってしまうものもあります。
一方で油分(油性成分)はお肌からの水分の蒸発を防ぐ大切な役割があります。油性成分のひとつであるスクワランはアクネ菌の栄養源になりにくく、おすすめです。このように、にきびになりにくい油性成分を配合したものを選択しましょう。乾燥も気になるにきび肌の方は「オイルフリー」にこだわらなくても大丈夫です。にきび肌用化粧品のなかには、油性成分を配合していない「オイルフリー」のものがあります。さっぱりとした使い心地になるため、おでこなどの皮脂が多くべたつきが気になる方におすすめです。
(にきび肌のための保湿化粧品(保湿剤)の選び方について、詳しくは「にきび肌の保湿の基本」をご覧ください)
にきび肌におすすめの成分
乳液にはニキビ(にきび)や肌あれを防ぐ有効成分をはじめとして、さまざまな保湿成分や美容成分が厳選して配合されています。にきび肌におすすめの成分をご紹介します。
にきび肌におすすめの成分
お肌にうるおいを与える | アミノ酸(ベタイン)、ヒアルロン酸 |
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お肌にうるおいを閉じ込める | スクワラン、セラミド3 |
炎症をおさえる | グリチルレチン酸ステアリル |
皮脂分泌をおさえる | ビタミンB2(リボフラビン) |
抗酸化作用 | ビタミンE、ビタミンC・E誘導体 |
ピーリング作用 お肌をやわらかくなめらかにととのえる |
グリコール酸(AHA;α−ヒドロキシ酸、フルーツ酸) |
美白作用 しみ・そばかすを防ぐ |
ビタミンC誘導体(L−アスコルビン酸 2−グルコシド) |
ピーリング:肌表面の古い角質を洗い流す
大人のにきび肌では、乾燥、毛穴の黒ずみ、しみなど、にきび以外の肌悩みも気になりやすくなっています。そのような方はにきびだけでなく、その他の悩みにも同時にアプローチできる乳液を選ぶことがおすすめです。
お肌の乾燥はにきびの原因になります。ヒアルロン酸やセラミド※、スクワランなどの保湿成分がバランスよく配合された高保湿タイプのにきび肌用乳液を選びましょう。
※セラミド3(N−ステアロイルフィトスフィンゴシン)
またにきびや肌あれの後は、お肌の炎症によってメラニンが生成されやすくなっています。ビタミンC誘導体配合の医薬部外品の美白乳液(薬用美白乳液)はメラニンの生成を抑えて、気になるしみ・そばかすを防いでくれます。日中はUVカット効果のある日焼け止め(日やけ止め)で紫外線対策も忘れないようにしましょう。
美白:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぎます
お肌のごわつきが気になる方にはグリコール酸(AHA;α−ヒドロキシ酸、フルーツ酸)がおすすめです。グリコール酸にはお肌をやわらかくなめらかにととのえてくれる作用があり、古い角質や毛穴のつまり・黒ずみ、過剰な皮脂を取りのぞき、てかり(テカリ)も抑えられます。にきび予防とともにやわらかく透明感のある美しいお肌へと導きます。
乳液の使い方 3つのポイント
せっかくニキビ(にきび)肌に合った乳液を選んでも、使い方が間違っていると保湿効果が充分に得られなかったり、にきびをつぶしてしまったりとにきびの悪化につながることもあります。3つのポイントに気をつけて、正しいお手入れをしましょう。
- 乳液の使い方 3つのポイント
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- 洗顔後はすぐに保湿
- 適量は1円硬貨大
- 手のひらでやさしく
@ 洗顔後はすぐに保湿
洗顔後5分程度でお肌の水分は減少し、洗顔前よりも乾燥します。洗顔後はすぐに保湿しましょう。
化粧水だけではお肌から水分が蒸発してしまいますので、化粧水の後に乳液を重ねてお肌に水分を閉じ込めることが大切です。
A 適量は1円硬貨大
乳液の使用量の目安は1円硬貨大です。べたつきが気になるからと使用量を控えるとお肌のうるおいを保つ効果が充分に得られませんので、適量を使いましょう。
B 手のひらでやさしく
すり込むように乳液を塗ってしまうと、にきびをつぶしてしまったり、お肌への刺激になります。清潔な手のひらに乳液をとり、顔の5ヵ所(額、頬、鼻、顎)において、手でおさえるようにしてやさしくお肌になじませましょう。
(にきび肌のための保湿のスキンケアについて、詳しくは「にきび肌の保湿の基本」をご覧ください)
にきび肌の乳液のまとめ
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- にきび肌でも乳液を使いましょう
- お肌の乾燥もにきびの原因のひとつです。乳液は、化粧水で与えた水分をお肌に閉じ込め、お肌を乾燥からまもってくれます。にきび肌用乳液を使ってにきびができにくいお肌にととのえましょう。
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- にきび肌向けの乳液を使いましょう
- にきび肌向けに開発されたノンコメドジェニックテスト済みの乳液を選びましょう。
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- 使用量をまもり、お肌にやさしくなじませましょう
- べたつきが気になるからといって使用量が少ないと、お肌のうるおいを保つことができません。適切な量を手でおさえるようにやさしくお肌になじませましょう。
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