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赤ちゃんのスキンケアの基本

理想的なお肌のイメージがある赤ちゃんのお肌。実は意外と乾燥しています。
赤ちゃんのときからスキンケアが必要な理由、ベビーソープ・保湿剤・日やけ止めの選び方など、
赤ちゃんのスキンケアで大切なことをお伝えします。
赤ちゃんに合ったスキンケアアイテムを選んで、0歳からのスキンケアをはじめましょう。

赤ちゃんもスキンケアは必要? いつからしたらよいの?

「赤ちゃん肌」と聞くと、きめが細かくやわらかくてみずみずしい、理想的なお肌のイメージがあるかもしれません。
でも、赤ちゃんのお肌はとてもデリケート。
昨日までは大丈夫だったのに、突然お肌がカサカサと粉がふくように乾燥したり、湿疹ができてしまったりして驚いた経験があるお母さんもいらっしゃると思います。

赤ちゃんもスキンケアは必要です。
生まれてすぐからのスキンケアが、すこやかなお肌を保つのに必要であることが医学的にもわかってきました。

こちらの記事では、お子さまのスキンケアにお悩みの方や、産まれてくるお子さまのために準備をされているお母さんのために、赤ちゃんのお肌に合ったスキンケアについてご紹介します。

赤ちゃんからスキンケアが必要な理由とは

なぜ赤ちゃんのときからスキンケアが必要なのでしょうか。
その理由は大きく3つあります。

赤ちゃんのときからスキンケアが必要な
3つの理由

  1. 赤ちゃんのお肌はバリア機能が低いため、乾燥しやすく刺激を受けやすい
  2. 赤ちゃんならではの生活習慣が、お肌の乾燥や肌あれにつながりやすい
  3. スキンケアで肌トラブルを予防できる

理由1 赤ちゃんのお肌はバリア機能が低いため、乾燥しやすく刺激を受けやすい
お母さんのおなかから外に出た瞬間から、赤ちゃんのお肌は乾燥にさらされます。
私たちのお肌には、乾燥や刺激からお肌をまもる「皮膚のバリア機能」がそなわっています。

「皮膚のバリア機能」とは、外部からのさまざまな刺激から体をまもり、お肌から水分が失われることを防ぐ機能のことです。「皮膚のバリア機能」が低下するとお肌は乾燥し、さまざまな刺激に敏感に反応してかゆみや赤み、かぶれなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。

バリア機能が正常なお肌と低下したお肌について説明したイラスト。<左>バリア機能が正常なお肌。充分な水分が保たれ、刺激を受けにくい状態。<右>バリア機能が低下したお肌。水分が失われやすく、刺激を受けやすい敏感な状態。

赤ちゃんのお肌は、大人と比べて角層が薄く皮脂の量も少ないため、皮膚のバリア機能が低くなっています。乾燥しやすく、外部からの刺激を受けやすい敏感な状態です。
スキンケアで皮膚のバリア機能をおぎなってあげましょう。

(皮膚のバリア機能について、詳しくは「敏感肌・乾燥肌のスキンケアで大切なこと」をご覧ください)

理由2 赤ちゃんならではの生活習慣が、お肌の乾燥や肌あれにつながりやすい
おむつやよだれ、ごはんの食べこぼしなど、赤ちゃんならではの生活面の特徴もお肌に影響を与えます。
バリア機能が低い赤ちゃんのお肌では、表面についた汚れをそのままにしておくと刺激となり、お肌の乾燥や肌あれにつながってしまいます。さらに、お肌についた汚れそのものが刺激になることはもちろんですが、汚れをふき取るときのこすれも刺激の原因の一つです。

赤ちゃん(小児、乳幼児)と大人の皮膚の特徴について示したイラスト。大人と比較して、赤ちゃんの皮膚は角層が薄く、皮脂腺が発達していないため、皮脂分泌が少なくバリア機能が低い。カサカサと乾燥しやすく、刺激を受けやすいデリケートなお肌。さらに赤ちゃん特有の汚れ(よだれ、食べこぼし、おむつ(オムツ)汚れなど)がお肌につきやすく刺激を受けやすい。また拭くときの摩擦も刺激になり、肌荒れを起こしたり湿疹になってしまう。新生児期からのバリア機能をまもっておぎなうスキンケアが必要。

汚れだけでなく涙や汗など、1日に何回もふき取るシーンがある赤ちゃん。刺激の原因となる汚れをきちんと落とし、乾燥や刺激からお肌をまもるスキンケアをしましょう。

理由3 スキンケアで肌トラブルを予防できる
新生児期から全身の保湿スキンケアをすることで、アトピー性皮膚炎発症のリスクが減ることが報告されています

*Horimukai K et al., J Allergy Clin Immunol, 2014; 134(4): 824-830.

スキンケアによって皮膚のバリア機能をおぎなうことで、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの発症リスクを低減できることがわかってきました。

皮膚のバリア機能が低下していると、お肌が乾燥したり肌あれを起こすだけでなく、刺激の原因となる物質が侵入しやすくなります。最近では、バリア機能が低下したお肌から体内に侵入した物質がアレルギーの原因(アレルゲン)になる可能性があることもわかってきています。

アレルゲン(アレルギーの原因物質)の例。牛乳、卵、ピーナッツ、小麦、ダニ、ハウスダスト、花粉のイラスト。

大切なのは、毎日のスキンケア。
将来のお子さまのお肌のためにも、0歳からのスキンケアをはじめましょう。

赤ちゃんのスキンケアで大切なこと

0歳からのスキンケアが大切なことをお伝えしましたが、実際にどのようなスキンケアをしたらよいのでしょうか。

スキンケアの3つの基本

角層が薄く、皮脂分泌が少ない赤ちゃんのお肌。おむつ汚れやよだれ、食べこぼしなどでお肌への刺激を受けやすい敏感な状態です。
刺激の原因となる汚れをやさしく落とし、お肌に必要なバリア機能をおぎなうことが大切です。

赤ちゃんのスキンケアの基本は「お肌を清潔にする(洗浄)」「お肌にうるおいを与えてまもる(保湿)」「紫外線からお肌をまもる(遮光)」の3つです。
3つの基本をおこなうことで、皮膚のバリア機能をサポートし、お肌を健康で正常な状態に保つことができます。

赤ちゃんのスキンケアの基本

  • 1.洗浄(お肌を清潔に保つ。汗や皮脂、ほこりなどお肌についた汚れをきれに洗い流す。

    お肌を
    清潔に保つ

    汗や皮脂、ほこりなどお肌についた汚れをきれいに洗い流す。

  • 2.保湿(乾燥や刺激からお肌をまもる。水分と油分のバランスをととのえ、うるおいのある健康な状態を保つ。

    乾燥や刺激から
    お肌をまもる

    水分と油分のバランスをととのえ、うるおいのある健康な状態を保つ。

  • 3.遮光(紫外線からお肌をまもる。紫外線をしっかりカットし、日やけによるダメージからお肌をまもる。

    紫外線から
    お肌をまもる

    紫外線をしっかりカットし、日やけによるダメージからお肌をまもる。

洗浄、保湿、遮光のスキンケアの3つのポイントをご紹介します。

赤ちゃんのスキンケアのポイント

洗浄 皮膚の表面に付着した汗や埃、食物、排泄物などの汚れは、皮膚への刺激やアレルゲンになります。よく泡立てた洗浄料で、手でこすらずにやさしく洗いましょう。
保湿 皮膚を清潔にしたあとは、保湿によってバリア機能をおぎないましょう。
入浴後だけでなく、食事の後、汚れた口まわりを拭いたときや、おむつ替えのタイミングでも保湿剤をしっかりと塗りましょう。こすらずにやさしく、たっぷりと塗りましょう。
遮光 日やけ止めで紫外線からお肌をまもりましょう。
適量をきちんと塗りましょう。

次に赤ちゃんのスキンケアアイテムの選び方をみてみましょう。

赤ちゃんのためのスキンケアアイテムの選び方

まだうまく気持ちを伝えられない赤ちゃんには、お肌にやさしい使い心地のものを選んであげたいですね。
赤ちゃんのためのスキンケアアイテムの選び方のポイントを3つご紹介します。

遮光赤ちゃんのためのスキンケアアイテムの選び方
  • 赤ちゃんのお肌へのやさしさを考えた処方
    • 厳選された配合成分
    • 食物由来原料不使用
    • 弱酸性
    • 無香料・無着色・低刺激性
  • やさしい使い心地
    • 摩擦が少なくこすらず使える
    • ぬるつき、べたつきが少ない
  • 赤ちゃんのお肌を考えた商品テスト済み
    • パッチテスト済み※1、アレルギーテスト済み※1
    • ノンコメドジェニックテスト済み※2
    • 赤ちゃんを対象とした使用試験

    ※1 すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。
    ※2 すべての方に、にきびができないわけではありません。

ポイント@ 赤ちゃんのお肌へのやさしさを考えた処方
バリア機能が低い赤ちゃんのお肌。使うスキンケアアイテム自体が刺激にならないことが大切です。
配合成分は、お肌にとって必要なもののみが厳選されているものがおすすめです。無香料・無着色・低刺激性のものを選びましょう。
赤ちゃんはお肌のpHを正常に保つはたらきが、まだ充分にととのっていません。お肌のpHに近い弱酸性のものを選ぶとよいでしょう。弱酸性のベビーソープは髪の毛もきしみにくく洗うことができます

また食物由来の原料が安心だと思っていませんか?
赤ちゃんは手や指をなめたりするので、口に入っても大丈夫なように食物由来の成分のものを選びたいという気持ちもあるかもしれません。しかし前述したように、赤ちゃんのお肌はバリア機能が低いため、スキンケアとしてお肌についた食物由来成分はアレルゲンとなってしまう可能性もありますので、注意しましょう。

ポイントA やさしい使い心地
デリケートな赤ちゃんのお肌に負担をかけないやさしい使い心地のものを選びましょう。
スキンケアのポイントは「こすらず、やさしく」
きめ細かい泡で出てくるタイプのベビーソープや、のびのよい乳液(ミルク)タイプのベビーローションや日やけ止めを選びましょう。ベビーソープは、すすぎやすさや洗ったあとのぬるつきが少ないことも大切です。保湿剤は保湿力があることに加え、塗ったあとにすぐにお洋服が着せられるよう、べたつきの少ないものがおすすめです。
赤ちゃんもお母さんも気持ちよく使えるものを選びましょう。

ポイントB 赤ちゃんのお肌を考えた商品テスト済み
0歳から使えることを確認した使用試験、皮膚刺激やアレルギーが起こりにくいことを確認するパッチテスト※1やアレルギーテスト※1、にきびのもとになりにくいことを確認するノンコメドジェニックテスト※2などをおこなっているものを選びましょう。

※1 すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。
※2 すべての方に、にきびができないわけではありません。   

お肌を清潔に保つ(洗浄)

お肌の表面に付着した汗や埃、食物、排泄物などの汚れは、皮膚への刺激やアレルゲンになります。たっぷりの泡でこすらずにやさしく洗ってあげましょう。赤ちゃんにおすすめのベビーソープの選び方やお肌にやさしい洗い方のポイントをご紹介します。

ベビーソープの選び方

赤ちゃんのためにベビーソープを選ぶときは次の3つのポイントを確認しましょう。

赤ちゃんにおすすめのベビーソープ

  1. 泡で出てくるフォームタイプ
  2. すすぎやすく、ぬるつきが少ない
  3. 頭も洗える弱酸性

赤ちゃんには泡で出てくるフォームタイプのベビーソープがおすすめです。
ポンプを押すだけで容器から直接泡が出てくるため、泡立ての必要がなく、赤ちゃんを抱っこしていてもきめ細かい理想的な泡で洗うことができます。

赤ちゃん、乳幼児のデリケートなお肌を洗うのにおすすめの、ポンプから泡で出てくるタイプのベビーソープ(全身シャンプー、ベビーシャンプー、全身ボディーシャンプー)のイメージ。無香料・無着色、弱酸性で、顔・からだ、頭(頭皮・髪の毛)も全身洗える処方。

赤ちゃんを洗ってから一緒に湯船に入ろうとしたとき、つるつるすべって抱っこしづらいな、と感じたことはありませんか?泡のすすぎやすさや洗ったあとのぬるつきの少なさも選ぶときのポイントにしましょう。

また頭や髪の毛を洗うためにベビーシャンプーをお使いの方もいらっしゃるかもしれませんが、弱酸性のベビーソープは髪の毛もきしみにくく洗うことができますので、頭を洗うためにベビーシャンプーと使い分けなくても大丈夫です。

(おすすめの洗浄成分について詳しくは、「敏感肌・乾燥肌のボディケア −全身用洗浄剤−」をご覧ください)

洗い方のポイント

汗っかきな赤ちゃん、夏になるとお子さまのあせもができてしまうこともありますよね。あせもの予防のためにも汗やお肌についた汚れはきれいに落としてあげましょう。
お肌をこすらないように、よく泡立てた洗浄剤で、手でやさしく洗います。首のしわの部分、腕や脚のつけ根などのくびれの部分も忘れずに。最後は泡が残らないよう、ていねいに洗い流しましょう。

洗い忘れやすいポイント。首のしわ、耳のうしろ、脇の下、おしり、脚のつけ根は洗い忘れやすいポイントです。よく泡立てたベビーソープでしわの間まで手でやさしく洗いましょう。

お肌にうるおいを与えてまもる(保湿)

お肌を清潔にしたあとは、保湿剤を塗って赤ちゃんのお肌が乾燥しないようにバリア機能をおぎないましょう。赤ちゃんにおすすめの保湿剤の選び方や塗り方のポイントをご紹介します。

保湿剤の選び方

赤ちゃんのために保湿剤を選ぶときは次の3つのポイントを確認しましょう。

赤ちゃんにおすすめの保湿剤

  1. 水性成分と油性成分がバランスよく配合された乳液(ミルク)タイプ
  2. バリア機能をおぎなう保湿成分配合
  3. のばしやすくべたつきが少ない

保湿剤にはローション、乳液(ミルク)、クリームなどさまざまなタイプがあります。それぞれ保湿の役割に違いがあります。

保湿剤の構成成分と役割

保湿剤の構成成分と役割について示したイラスト。水分と油分の配合量の比率によって保湿の役割が異なる。化粧水(ローション)は水分を与える効果が高い。乳液(ミルク)は水分を与える効果と閉じ込める効果のバランスがよい。クリームは水分を閉じ込める効果が高い。

タイプの異なる保湿剤を重ねづけした方が保湿効果は高くなりますが、実際には赤ちゃんに重ね塗りをすることはなかなか難しいですよね。
赤ちゃんには、乳液(ミルク)タイプの保湿剤がおすすめです。水分と油分のバランスがよく、全身にのばしやすいので、入浴後や朝の忙しい時間にも赤ちゃんのお肌に大切な保湿成分を一度でしっかりおぎなうことができます。とろみがあるので、手からこぼれにくいのも乳液のおすすめポイントです。

赤ちゃんのデリケートなお肌におすすめの、全身にのばしやすいミルク(乳液)タイプの保湿剤(ミルキィローション、ミルクローション)のボトルとバルクのイメージ。無香料・無着色・低刺激性、高保湿の白い乳液。

敏感な赤ちゃんのお肌のバリア機能をおぎなうために、うるおいを与え、保持する効果のある保湿成分が配合されているものを選びましょう。

赤ちゃんにおすすめの保湿成分

うるおいを与える グリセリン、ヒアルロン酸Na、アミノ酸(ベタイン)など
うるおいを保持する セラミド3、コレステロールなど
うるおいを閉じ込める ワセリン、スクワランなど

保湿剤を塗ったあとにお洋服を着せようとしたら、はりついてしまってうまく着せることができず、赤ちゃんが嫌がってしまった、そんな経験があるお母さんもいらっしゃると思います。塗ったあとのべたつきが少ないものを選ぶとよいですね。

保湿のポイント

お風呂あがりと朝のお着がえの時に保湿をしましょう。こすらずにやさしく、たっぷりと塗ります。
また食事の後、汚れた口まわりを拭いたとき、おむつ替えのタイミングでも塗りなおしてあげましょう。寒い季節には手のひらで温めてから塗ってあげるとよいですね。塗る前にお母さんの手は清潔にしておくのも忘れずに。

少し大きくなると、自分で塗りたがったり、ときには塗るのを嫌がることもあるかもしれません。そんなときは手のひらに少し出してあげて「ぺったんしよう」とスタンプのようにペタペタして楽しみながらやってみてもよいですね。お口に入らないように注意しましょう。

紫外線からお肌をまもる(遮光)

紫外線の皮膚への影響を示したイラスト。紫外線は日焼けをおこすだけでなく皮膚のバリア機能を低下させ、肌トラブルを引き起こしたり、お肌を乾燥させます。日焼け止めをきちんと塗って、紫外線からお肌をまもりましょう。

一生のうちに浴びる紫外線のうち約半分は18歳までに浴びてしまうと言われています。
「紫外線」というと日焼け(日やけ)だけだと思っていませんか?紫外線は日やけをおこすだけでなく皮膚のバリア機能を低下させ、肌トラブルを引き起こしたり、お肌を乾燥させます。また将来、しみやしわにつながったり、ひいては皮膚がんになる可能性もあります。将来のお肌のためにも赤ちゃんや子供の頃からの紫外線対策が大切です。
赤ちゃんにおすすめの日やけ止めの選び方や塗り方のポイントをご紹介します。

(紫外線がお肌に与える影響について、詳しくは「敏感肌・乾燥肌の日やけ止め −遮光のスキンケアの基本−」をご覧ください)

日やけ止めの選び方

赤ちゃんのために日焼け止め(日やけ止め)を選ぶときは次のポイントを確認しましょう。

赤ちゃんにおすすめの日やけ止め

  1. 紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)
  2. 紫外線をしっかりカットできる
    • SPF30、PA++以上
  3. のびがよく、塗りやすい
    • ミルクタイプ、ローションタイプ
  4. 落としやすい
    • お湯や石鹸(石けん)で落とせる

赤ちゃんには、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の日やけ止めを選びましょう。低刺激性であることもポイントです。敏感肌向けに開発されたものがおすすめです。

赤ちゃんにおすすめの日焼け止めのイメージ。無香料・無着色・低刺激性でのびがよく塗りやすい、ローション、ミルク(乳液)タイプがおすすめ。

紫外線(UV)カット効果はもちろんのこと、塗るときや落とすときのお肌への負担まで考慮した低刺激性の日やけ止めであることも大切なポイントです。
のびがよいミルク(乳液)タイプやローションタイプで、お湯でも落とせるなど簡単に洗い流せるものを選びましょう。プールや水遊びのときは、ウォータープルーフタイプのものがよいでしょう。ウォータープルーフタイプのなかにもクレンジング料を使わずに石けんで落とせるものもありますので、商品の表示を確認してみましょう。

塗り方のポイント

一般的に日焼け止め(日やけ止め)の塗布量は規定量より少ないことが多く、表示されているSPF、PAより遮光効果は低下していることがあります。商品に記載されている使用量をきちんと塗りましょう。
顔だけでなく、耳や足、腕などお肌が出ている部分にはすべて塗りましょう。すりこむように塗る必要はありませんので、やさしくのばしてあげましょう。
お肌に合った日やけ止めを塗り、さらに帽子をかぶる、長袖を着るなどいくつか合わせて紫外線対策をするのがおすすめです。

*SPF・PAを測定するときに定められている塗布量

(日やけ止めについて、詳しくは「敏感肌・乾燥肌の日やけ止め −遮光のスキンケアの基本−」をご覧ください)

スキンケアはいつまでしたらよいの?

0歳からのスキンケアが大切とお伝えしてきましたが、ではいつまですればよいのでしょうか?
答えは、すこやかなお肌を保つためには一生を通して、何歳になってもスキンケアは大切です。

赤ちゃん(新生児、乳児)、幼児、小学生、中学生、高校生、大学生のイラスト。スキンケアは新生児期からすぐはじめて、ニキビに悩みはじめる思春期も、大人になっても、一生を通して大切です。

お子さまが大きくなるにつれてお子さま自身の肌悩みも出てきます。中学生・高校生になると皮脂量が急激に増え、いわゆる「思春期ニキビ(にきび)」に悩むお子さまが増えてきます。
洗顔・保湿をして紫外線からお肌をまもるスキンケアでにきびの悪化を防ぐことができます。いざ自分で何をしたらいいかわからない、とならないためにも子供の頃からスキンケアをする習慣をつけてあげましょう。

お子さまが小さいうちは、毎日きちんと続けるのは難しいかもしれません。スキンケアは大切ですが、それが義務と思ってしまうとお母さんも大変になってしまいます。スキンシップのひとつとしてお母さんも赤ちゃんも楽しみながらできるとよいですね。

赤ちゃんのスキンケアのまとめ

  • 0歳からスキンケアをしましょう
    一見、理想的なお肌に見える赤ちゃんのお肌ですが、バリア機能が低く肌あれを起こしやすいお肌です。将来のすこやかなお肌のためにも0歳からスキンケアを毎日の習慣にしましょう。
  • 赤ちゃんのお肌に合ったスキンケアアイテムを選びましょう
    角層が薄く、皮脂分泌が少ない赤ちゃんのお肌。おむつ汚れやよだれ、食べこぼしなどでお肌への刺激を受けやすい敏感な状態です。お肌にやさしい使い心地のスキンケアアイテムを選び、刺激の原因となる汚れをやさしく落とし、お肌に必要なバリア機能をおぎなってあげましょう。
  • こすらず、やさしくスキンケアをしましょう
    こすれによる摩擦もデリケートな赤ちゃんのお肌には刺激になります。きめ細かい泡のベビーソープや、のびのよいミルクタイプの保湿剤や日やけ止めでこすらず、やさしくスキンケアをしましょう。
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