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<顔のスキンケア> スキンケア製品の使用方法 クレンジング料(メイク落とし)・洗顔料

クレンジング料(メイク落とし)

クレンジング料は油性成分などによって汚れを溶出させてファンデーションなどのメイクアップ化粧品を落とすスキンケア製品です。メイク落としとも呼ばれます。メイクアップ化粧品に使用される顔料は、ウォータープルーフ性などを持たせるため、表面に水になじみにくい加工をしています。このため、水のみでは簡単に落とすことができず、クレンジング料が必要になります。クレンジング料にはクリームタイプ、ジェルタイプ、リキッド(オイル)タイプなどの種類があります。種類によってクレンジング力が異なるため、メイクアップの程度や落としたい汚れ、お肌の状態などに合わせて選ぶとよいでしょう。

クレンジング料がきちんと役割を果たすためには、正しい使用方法、適当な使用量が大切です。誤った使用方法では、汚れを落とすという基本的な役割を充分に発揮できないだけでなく、お肌にとって負担になってしまうこともあります。例えば、クレンジング料の使用量が少ないとメイクアップ化粧品を落としきれないことに加え、手とお肌の間で摩擦が起こり、物理的な刺激になります。またリキッドタイプなどのクレンジング力の高いものでマッサージをするように長時間お肌の上でなじませてしまうと、お肌の保湿にとって大切な天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質などの成分まで落としてしまい、乾燥や皮膚のバリア機能の低下にもつながります。
適切なクレンジングをおこなうことで、きちんとメイクを落とせるだけでなく、お肌への負担も少なくすることができます。

クレンジング料(メイク落とし)の使用方法

  1. 乾いた手のひらにクレンジング料をとり、顔全体にのばします。

    クレンジング料(メイク落とし)のクリームタイプとジェルタイプの使用量の目安であるさくらんぼ粒1コ分の図と、リキッドタイプの使用量の目安である500円硬貨1コ分の図
    • 手や顔がぬれているとメイクとのなじみが悪くなり、クレンジング力が落ちます。
    • 落としにくいアイメイクなどはあらかじめ専用のリムーバーなどで落としておきましょう。
  2. 頬や額の広い部分は、手のひら全体でゆっくりと円を描くように、メイクとなじませます。目もとや小鼻などは、指の腹を使ってやさしくメイクとなじませます。

    洗顔時の手の動きを示す女性のイラスト
  3. メイクとなじんだら、ぬるま湯で洗い流します。

クレンジングのポイント

  1. POINT 1

    洗顔する前に準備をしましょう。

    ヘアピンやヘアバンドで顔や襟もとをすっきりさせている女性のイラストと、清潔なやわらかいタオルのイラスト。
  2. POINT 2

    ダブル洗顔(クレンジング料+洗顔料)をしていますか?

    メイクをしたときはクレンジング料と洗顔料を使いましょう。

    メイクをした肌、メイクが残っている「洗顔料のみ」の肌、メイクがきれいにとれている「クレンジング料+洗顔料」の肌の写真
  3. POINT 3

    メイクとクレンジング料はよくなじませましょう

    クレンジング料がメイクとなじんで肌色になってから洗い流し、ファンデーションが落ちている「良い例」と、クレンジング料の色が変わらないときに洗い流し、ファンデーションが残る「なじませ不足の例」の肌の写真
    • クレンジング料が少ないと、メイクとよくなじませることができません。なじませる時にお肌がこすれる感じがしたら、クレンジング料を多めにとりましょう。
    • クレンジング料を丁寧になじませることでメイクをしっかりと落とすことができます。クレンジング料が肌色になるまでなじませましょう。
    • おおよそ1分間がクレンジングの目安です。

洗顔料

洗顔料は、汗や皮脂などの分泌物や老廃物などの生理的な汚れ、ほこりなどお肌の表面に付着した汚れを落とすためのスキンケア製品です。また洗い残ったクレンジング料や軽いメイクアップなども洗顔料で落とします。
洗顔料は泡立てて使用します。充分に泡立てた洗顔料を用いることで汚れが落ちやすくなり、またお肌への摩擦も少なくすることができます。洗顔料にはクリーム(フォーム)タイプ、固形タイプ、泡状(泡で出てくる)タイプなどの種類があります。機能や使用性、使用感の好みやお肌の状態などに合わせて選ぶとよいでしょう。

洗顔料がきちんと役割を果たすためには、正しい使用方法、適当な使用量が大切です。誤った使用方法では、汚れを落とすという基本的な役割を充分に発揮できないだけでなく、かえってお肌にとって負担になることもあります。適切な洗顔をおこなうことで、お肌への刺激の原因を取り除くだけでなく、その後に使用する保湿剤なども効果的に使用することができます。

洗顔料の使用方法

  1. ぬるま湯で手と顔を軽く洗います。

  2. 適量を手のひらにとり、ぬるま湯を加えながらしっかり泡立てます。泡立てが難しい場合には、泡立てネットを活用しましょう。泡で出てくるポンプタイプの洗顔料もおすすめです。

    使用量の目安は1〜2センチと記載した文字と、洗顔料のイメージイラスト。
    弾力のある細かい泡が手の平に乗っている写真(良い例)
  3. 泡で顔を包み込むように、やさしく洗います。
    こすったり、ごしごし洗ったりしないようにしましょう。
    皮脂の多い額や小鼻から洗いはじめ、乾燥しやすい頬や目もと・口もとは泡をやさしくのばし、こすらず洗います。耳の前、口のまわり、あごのまわりなども忘れずに洗います。

  4. ぬるま湯でていねいにすすぎます。
    洗顔料が残っていないか最後に確認しましょう。

    洗顔料が残りやすい部位を示した女性の顔のイラスト。
  5. 清潔なやわらかいタオルでやさしく顔をおさえ、水分を吸わせるように水気をふきとります。
    ごしごしこすらないよう注意しましょう。

洗顔のポイント

  1. POINT 1

    洗顔料はよく泡立てていますか?

    よく泡立てた泡で洗顔することによってお肌にやさしく汚れを落とすことができます。
    ・泡立てネットを使うと簡単にきめの細かい泡を立てることができます。

    泡立ての例を示した写真。1枚目は弾力のある細かい泡が手の平に乗っている写真(良い例)。2枚目・3枚目は泡立て不足で手の平に弾力がない泡が乗っている写真(悪い例)
  2. POINT 2

    お肌をこすったり、ごしごし洗っていませんか?

    泡のクッションで、手と顔が直接あたらないように洗いましょう。

  3. POINT 3

    あついお湯ですすいでいませんか?

    あついお湯ですすぐと、お肌をより乾燥させてしまいます。ぬるま湯ですすぎましょう。

    ぬるま湯(35℃)とお湯(42℃)ですすぎをした場合の、洗顔後の経過時間に対する水分量比を示したグラフ。35℃のぬるま湯ですすいだ場合の方が、洗顔後の水分量が保たれている。
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