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敏感肌・乾燥肌のシャンプー

敏感肌や乾燥肌で、頭皮トラブルが気になる方が気をつけたいシャンプーの成分や、乾燥、
べたつきなど頭皮の悩み別におすすめのシャンプーをご紹介。また間違った使い方も
頭皮トラブルの原因に。シャンプーの正しい使い方などヘアケア5つのポイントもご紹介します。

敏感肌・乾燥肌の頭皮トラブルの原因

毎日きちんとシャンプーをしているのに頭皮がかゆい、ふけが出るといった経験はありませんか?「ふけ」というと、不潔なイメージを持たれるのではないかと思って、悩んでいてもあまり人に言えない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

頭皮のかゆみやむずむず、ふけに悩んでいる女性のイメージイラスト

頭皮は顔やからだの皮膚と比べて皮脂の分泌が活発です。激しい運動をしていなくても、一日過ごした頭皮には酸化した皮脂や汗、古い角質、空気中の埃、整髪料などの汚れが付着しています。シャンプーをきちんとしていないと、これらの汚れが頭皮の炎症を起こし、かゆみやふけ、べたつきなどの頭皮トラブルにつながります。

一方で、毎日きちんとシャンプーをしているのに、かゆみやふけが気になる敏感肌の方は、シャンプーがお肌に合っていないのかもしれません。また間違った洗い方や頭皮の乾燥も、トラブルの原因のひとつです。

頭皮トラブルの原因

過剰な皮脂分泌
酸化した皮脂、整髪料などの汚れ
皮膚常在菌の増加
頭皮トラブルの原因として、過剰な皮脂、皮膚常在菌、酸化した皮脂を示した頭皮のイメージイラスト。
シャンプーが合っていない
頭皮の乾燥
間違ったお手入れ
   ・洗浄不足やすすぎ不足など
紫外線

敏感肌や乾燥肌の方で頭皮のトラブルが気になる方は、まずはシャンプーを見直してみませんか。頭皮に合ったシャンプーを使い、正しい頭皮ケア(スカルプケア)で清潔ですこやかな頭皮を保ちましょう。

シャンプーに配合される成分 −敏感肌・乾燥肌の方が気をつけたい成分−

肌トラブルが起こりやすい敏感肌や乾燥肌。シャンプー選びも悩んでしまいますね。シャンプーに配合される成分は主に水と洗浄成分(界面活性剤)ですが、配合されている洗浄成分にもいろいろな種類があります。

ラウリル硫酸Naは泡立ちがよく、洗浄力が高い成分で市販のシャンプーによく配合されています。ヘアワックスなどの整髪料をつけている場合は洗浄力が高いシャンプーを選びがちですが、シャンプーは、髪の毛だけを洗うものではなく、頭皮を洗う目的もあります。髪の毛の汚れだけを考えて、洗浄力の高すぎるシャンプーを選んでしまうと頭皮のうるおいを取りすぎてしまい、頭皮の乾燥などにつながり、敏感肌や乾燥肌の方にはお肌への刺激になることもあります。

無添加やオーガニック、天然由来、植物エキス入りと聞くとお肌にやさしいイメージがあるかもしれませんが、ブランドや商品ごとに特長が異なりますので注意しましょう。

ノンシリコンシャンプーを選んだほうがよい?
シャンプーに含まれるシリコン(シリコーン)が毛穴を詰まらせるということで、ノンシリコンシャンプーも人気です。しかし、実際にシリコンが毛穴に詰まるということはありません。シリコン自体は安全な成分でシャンプーやリンス、コンディショナーなどのヘアケア製品には髪の毛のからみやきしみを防ぎ、なめらかさを与えるなどの目的で配合されます。シリコン(シリコーン)の配合の有無よりも洗浄成分や好みの仕上がり、使い心地などを確認して選ぶことをおすすめします。

頭皮の乾燥や刺激が気になる方におすすめのシャンプー

シャンプーを使って頭皮がむずむずする、かゆみやカサカサと乾燥したふけが気になるという方はシャンプーがお肌に合っていないのかもしれません。
このようなお悩みのある敏感肌・乾燥肌の方は、パッチテスト済み、アレルギーテスト済みなどの表記も参考に敏感肌向けに開発された低刺激性のシャンプーを選びましょう

頭皮の乾燥や刺激が気になる方におすすめの敏感肌向けに開発された低刺激性シャンプーをイメージしたイラスト

敏感肌向けの低刺激性のシャンプーは、頭皮や髪の毛にやさしい成分で、余分な皮脂や汚れをきちんと洗い流す適度な洗浄力をもちながら、頭皮のうるおいはきちんと残ります。
洗浄成分にはさまざまな種類がありますが、敏感肌向けのシャンプーは洗浄力が低いと思っていませんか?洗浄力が優れていながらもお肌にやさしいラウレス硫酸Naや低刺激性のラウロイルメチルアラニンNaなどのアミノ酸系の洗浄成分などを組み合わせた処方で、低刺激性と洗浄性を両立したシャンプーもあります。

シャンプーの選び方のポイント
−頭皮の乾燥や刺激が気になる方−
  • 敏感な頭皮や髪への負担が少ない処方設計
    • 適度な洗浄力の洗浄成分
      ラウレス硫酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、
      ラウラミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンMgなど
    • 頭皮や髪へのやさしさを考えて厳選した配合成分
  • 無香料・無着色・低刺激性
  • パッチテスト済み・アレルギーテスト済み
※ すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。

頭皮のべたつきやふけが気になる方におすすめのシャンプー

頭皮のべたつきやふけ、かゆみが気になる方におすすめの、低刺激性で且つ抗菌成分配合の医薬部外品のシャンプーをイメージしたイラスト

頭皮のべたつきやふけ、かゆみが気になる方は、前述のような低刺激性でお肌にやさしいことに加えて、ピロクトンオラミンやサリチル酸などの抗菌成分が配合された医薬部外品のふけ・かゆみ防止の効能のあるシャンプーがおすすめです。
ふけ・かゆみの原因にしっかりとアプローチして頭皮の環境をととのえ、すこやかな頭皮に保つことができます。

赤ちゃんのためのシャンプー

赤ちゃんは汗っかきで、新陳代謝も活発です。配合成分が厳選された低刺激性のベビー用の全身用洗浄剤で毎日やさしく汚れを落としてあげることが大切です。

赤ちゃんのお肌をやさしく洗うママのイメージイラスト

赤ちゃん用のヘアシャンプーも市販されていますが、頭はシャンプー、からだはボディソープと細かく使い分けなくても大丈夫です。全身用洗浄剤の中でも弱酸性で赤ちゃんの頭も洗えると記載があるものは、洗い上がりの髪の毛のきしみなども考えて作られています。また泡タイプのシャンプーは泡立てる必要がなく、手間もかかりません。

頭皮のべたつきやふけ、かゆみが気になる方におすすめの、低刺激性で且つ抗菌成分配合の医薬部外品のシャンプーをイメージしたイラスト

美容院でも伝えてみましょう

ヘアカットやヘアカラー、パーマ、トリートメントなどで美容院に通っている方も多いと思います。美容院ではヘアサロン専売品のシャンプーが使われています。頭皮のトラブルが気になり、シャンプーが合わないと感じているときは、担当の美容師さんに伝えてみましょう。美容師さんはヘアケアのプロですのでそれぞれに合ったヘアケアを考えてくれますし、自宅で使っているシャンプーを持参することもよいでしょう。

シャンプーの使い方 −ヘアケアの5つのポイント−

頭皮に合ったシャンプーを使っていてもシャンプーの使い方が間違っていると頭皮のトラブルにつながります。

シャンプーの使い方
(ヘアケアの5つのポイント)
  • シャンプーを使う前に予洗いしましょう
  • シャンプーを充分に泡立てて指の腹で洗いましょう
  • ぬるま湯でしっかりすすぎましょう
  • 髪の毛はしっかり乾かしましょう
  • 頭皮の保湿も忘れずに
  • POINT 1

    シャンプーを使う前に予洗いしましょう

    シャンプーの前に頭皮や髪の毛を根元からぬるま湯でぬらしましょう。これを予洗いと言います。
    シャンプーの前に約1分間予洗いをすることで皮脂やほこりなどの汚れを8割程度落とせることが分かっています。

    予洗いの時間と頭皮の皮脂残存率の関係を表したグラフ。皮脂汚れモデルを人工頭皮に塗布。流水で洗い流したあと水気をとり、皮脂量を測定。予洗いの時間が長いほど、皮脂の残存率が低くなっており、約1分予洗いすることで皮脂やほこりなどの汚れを8割程度落とせることを示している。

    予洗いをすることでシャンプーの泡立ちがよくなり、シャンプーの使用量も少なくすることができるため頭皮への刺激も抑えられます。

  • POINT 2

    シャンプーを充分に泡立てて指の腹で洗いましょう

    頭皮がかゆいからといって爪を立ててごしごし洗っていませんか?頭皮への刺激になりますので爪を立てずに、指の腹で頭皮に泡が届くように洗いましょう。また充分に泡立てることで、髪の毛同士の摩擦を防ぎ、切れ毛などのダメージ予防にもつながります。

    シャンプーでの正しい洗い方として、左はかゆいからと頭皮に爪を立ててごしごし洗う間違った例を示したイラスト。右はシャンプーを十分に泡立てて指の腹で頭皮に泡が届くように洗っている正しい例を示したイラスト。
  • POINT 3

    ぬるま湯でしっかりすすぎましょう

    すすぎ残しがあると、頭皮への刺激になり、ふけやかゆみなどの頭皮トラブルにつながります。ぬるま湯でていねいにしっかりとすすぎましょう。すすぎ残しがないか、泡が残っていないか確認しましょう。髪の生え際やフェイスライン、耳のうしろ、首すじなどはすすぎ残ししやすいので、特にていねいにすすぎましょう。

    シャンプーをすすぎ残ししやすい部位として、髪の生え際やフェイスライン、耳のうしろ、首すじを提示したイラスト。

    からだにもすすぎ残しがあるとお肌のトラブルにつながります。シャンプーがからだに残らないように頭からからだへ、上から下の順序で洗いましょう。また熱いお湯は刺激の原因になります。お湯の温度にも注意しましょう。

  • POINT 4

    髪の毛はしっかり乾かしましょう

    髪の毛がぬれたままや乾かし不足、また乾かしすぎても頭皮や髪に負担がかかりトラブルの原因になります。髪を洗った後は放置せず、タオルで髪を包みこむようにし、頭皮にもタオルをあてて充分に水気をふきとりましょう。タオルでごしごし拭くことは、頭皮の刺激や摩擦による髪へのダメージにつながりますので避けましょう。
    水気をしっかりふきとったら、ドライヤーで乾かしましょう。ドライヤーの熱が顔や頭皮に直接当たらないように20センチほど離して1ヵ所に熱が集中しないように乾かしましょう。

  • POINT 5

    頭皮の保湿も忘れずに

    頭皮の乾燥が気になる方におすすめの頭皮用の保湿ローション(スカルプローション)をイメージしたイラスト

    頭皮が乾燥しているとふけやかゆみにつながります。頭皮の乾燥が気になる方は頭皮用の保湿ローション(スカルプローション)で保湿しましょう。乾燥してカサカサとしたふけが気になるときには頭皮を保湿することで、ふけが落ちるのを防ぐこともできます。有効成分 グリチルリチン酸2Kが配合されているものは肌あれを防ぐ効果があります。

    また紫外線も頭皮や髪の乾燥などのトラブルにつながります。帽子や日傘を活用し、紫外線対策をしましょう。

敏感肌・乾燥肌のヘアケアのまとめ

  • 敏感肌向けに開発された低刺激性のシャンプーを選びましょう
    シャンプーは髪も頭皮も洗うものなので、刺激の強さは頭皮のトラブルにつながります。敏感肌・乾燥肌の方には、頭皮への負担が少なく、頭皮のうるおいをまもりながらやさしく洗い上げる低刺激性のシャンプーを選びましょう。
  • 頭皮の悩みに合わせてシャンプーを選びましょう
    乾燥や刺激が気になる方は低刺激性の敏感肌向けシャンプーを、頭皮のべたつきが気になる方は抗菌成分が配合されたシャンプーを選びましょう。
  • シャンプーの使い方にも気をつけましょう
    ごしごし洗ったり、すすぎ残しがあると頭皮のトラブルにつながります。正しい洗い方を習慣にしましょう。頭皮の乾燥が気になる方は頭皮用の保湿ローション(スカルプローション)も活用し、すこやかな頭皮にととのえましょう。
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