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敏感肌・乾燥肌の日やけ止め
-遮光のスキンケアの基本-

紫外線からお肌をまもること(遮光)はスキンケアの基本の一つです。日やけ止めは日中の紫外線からお肌をまもるはたらきがあります。ここでは敏感肌、乾燥肌の方のための遮光のスキンケアについて、日やけ止めの種類や機能、使い方のポイントなどについてご紹介します。

敏感肌・乾燥肌のためのスキンケアとは

敏感肌や乾燥肌の方は、皮膚のバリア機能を正常に保つために毎日のスキンケアが重要です。スキンケアの基本はお肌を清潔にし(洗浄)、うるおいを与え(保湿)、紫外線からまもり(遮光)、美しくよそおう(メイク)ことです。基本をしっかりおこなうことで、お肌を健康で正常な状態に保つことができます。

スキンケアの基本

  • 洗浄
    お肌を
    清潔に保つ
    汗や皮脂、ほこりなどお肌についた汚れをきれいに洗い流す。
  • 保湿
    乾燥や刺激から
    お肌をまもる
    水分と油分のバランスをととのえ、うるおいのある健康な状態を保つ。
  • 遮光
    紫外線から
    お肌をまもる
    紫外線をしっかりカットし、日やけによるダメージからお肌をまもる。
  • メイク
    お肌をまもり
    美しくよそおう
    紫外線や乾燥からお肌をまもる。さまざまな肌悩みをやさしくカバーし、美しく魅力的な印象に導く。

洗浄:クレンジング料(メイク落とし)、洗顔料(石けん)
保湿:化粧水、ジェル、乳液、クリームなど
遮光:サンスクリーン剤(日やけ止め)
メイク:化粧下地、ファンデーション、アイカラー、口紅など

日やけ止めによる遮光は日中の紫外線からお肌をまもることができますが、適切な使い方をしないと充分な遮光効果がえられません。刺激を感じやすい敏感肌・乾燥肌の方はお肌への負担を感じにくい日やけ止めを選び、正しい使い方をすることが大切です。

敏感肌・乾燥肌のための遮光のスキンケアとは

紫外線はお肌にさまざまな影響を与えます。最近は赤ちゃんや子供の頃から紫外線対策をおこなうことが推奨されています。ここでは、紫外線がお肌に与える影響についてご説明します。

紫外線のお肌への影響

紫外線(ultra violet; UV)とは、太陽光線に含まれる目には見えない波長の短い(エネルギーの強い)光で、波長によってUV-A、UV-B、UV-Cに分けられます。

太陽光線の種類

地表にはUV-AとUV-Bの一部が届いており、波長が長いほどお肌の奥まで到達します。

太陽光線の種類
  • UV-A
    エネルギーは強くありませんが、波長が長く、皮膚の真皮まで到達します。長時間浴びた場合には深いしわをはじめとした光老化への影響が懸念されています。また窓ガラスも透過しますので、室内でも注意が必要です。
  • UV-B
    皮膚の表皮まで到達し、皮膚や眼にとって有害な作用を引き起こします。日やけを起こしたり、しみやそばかすの原因になるメラニンの産生を促進します。また過剰に浴びることで皮膚ガンの原因にもなります。
UV-A 光老化(深いしわ)UVB ひやけ

光老化とは?

太陽光線を長期間、無防備に浴びるとお肌の色がくすみ、太くて深いしわが増え、ハリ、つやがなくなり乾燥してきます。このようなお肌の変化を「光老化」といいます。年齢を重ねることで生じる自然老化とは異なります。

敏感肌・乾燥肌の紫外線対策

紫外線は日やけをおこすだけでなく皮膚のバリア機能を低下させ、肌トラブルを引き起こしたり、お肌を乾燥させます。敏感肌や乾燥肌ではもともとバリア機能が低下し肌トラブルが起きているため、紫外線による肌ダメージを受けやすい状態です。すこやかなお肌を保つために正しい紫外線対策をおこないましょう。

肌イメージ図

紫外線の量は、時刻や季節、地域、天候、さらには地表の状態によっても大きく変わりますが、紫外線は一年中地表に降り注いでいます。年間を通じての紫外線対策が必要です。

紫外線(UV-A・UV-B)の季節変化

紫外線からお肌をまもるために、帽子、日傘やサングラスなども活用しながら、日やけ止めをきちんと使いましょう。また顔だけではなく、体にも日やけ止めは必要です。紫外線は日やけをおこすだけでなく、お肌のバリア機能を低下させ、乾燥を助長します。また免疫力を低下させたり、疲労にもつながりやすくなります。日にあたるところには日やけ止めを塗りましょう。

にきびと紫外線

紫外線はにきびの悪化の原因にもなります。紫外線による皮膚のバリア機能の低下から、ターンオーバーが乱れ、古い角質がたまりやすく、毛穴がつまりやすくなります。また過剰な皮脂は紫外線に当たることで肌あれを起こすこともありますので、にきびが気になる方も紫外線対策をおこないましょう。にきびのもとになりにくいことを確認したノンコメドジェニックテスト済みの日やけ止めがおすすめです。

エイジングと紫外線

紫外線は、しみ・しわ・たるみといったエイジングサインが現れる大きな原因の一つです。紫外線をはじめとする太陽光線によるお肌の老化は光老化と呼ばれます。特にUV-Aはお肌のハリ・弾力の低下に関わるコラーゲンやエラスチンなどと深い関わりがあります。UV-Aは窓ガラスも透過しますので、室内にいても注意が必要です。紫外線からお肌をまもりエイジングにともなう肌悩みをケアしましょう。

日やけ止めの種類と機能

紫外線による肌トラブルを起こさないために、日やけ止めを活用して紫外線からお肌をまもりましょう。ここでは敏感肌や乾燥肌の方が日やけ止めを選ぶときのために、日やけ止めの機能や紫外線を防ぐ成分、さまざまなタイプ(剤型)についてご紹介します。

SPF、PAとは

日やけ止めには、UVカット効果(紫外線防止効果)の指標としてSPFとPAが表示されています。

SPFとPA表示

日常生活ではSPF30程度で充分ですが、炎天下でのレジャーや海水浴のときはSPF50、PA++++のものを選ぶなど、生活シーンに合わせて日やけ止めを選びましょう。

生活シーンに合わせたサンスクリーン剤(日やけ止め)の選び方

日やけ止めに配合される成分

日やけ止めには紫外線を防ぐ成分が配合されています。紫外線を防ぐ成分は、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2つに大きく分けられます。

  • 紫外線散乱剤(ノンケミカル)
    代表的な成分として酸化チタンや酸化亜鉛などがあります。お肌に塗ることでお肌の上で紫外線を跳ね返します。物質の成分的変化は少なく、お肌への刺激を起こしにくい特長があります。ノンケミカルとも呼ばれます。
  • 紫外線吸収剤(ケミカル)
    代表的な成分としてメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸などがあります。紫外線を吸収し熱エネルギーに変換し放出することで紫外線を防ぎます。紫外線を吸収しエネルギーが高まることから、皮膚刺激を感じる方もまれにいます。透明性が高く白浮きしにくく、塗り心地が良い特長があります。ケミカルとも呼ばれます。
  • 紫外線を防ぐ成分 紫外線散乱剤と紫外線吸収剤

敏感肌の方は、紫外線散乱剤のみで紫外線を防ぐ日やけ止めがおすすめです。

敏感肌・乾燥肌の方が気をつけたい成分

敏感肌や乾燥肌の方は注意しておきたい成分もいくつかあります。

  • オーガニック
    オーガニックや無添加、自然派といった言葉はお肌にやさしいイメージがあり、敏感肌向けと思われることもあります。日本では現在これらを化粧品に表記するための統一の基準や定義がない状態です。オーガニックは有機物という意味であるため化粧品の場合多くが有機栽培された植物由来の成分(植物エキス)を配合しています。また無添加化粧品、自然派化粧品にも基準や定義がありませんので、各メーカーやブランド、商品ごとに意味合いが異なります。自然派化粧品については、自然由来のものを主な成分として配合している化粧品が多いようです。いずれの場合もイメージに左右されずに、その化粧品が自分自身に合っているかどうかをきちんと確認し、判断していくことが必要です。
  • 香料
    化粧品に香りを付与するために配合される成分の総称です。そのため複数の成分が混合されている場合や具体的な成分が把握できない場合もあります。皮膚のバリア機能が低下している敏感肌や乾燥肌の方では刺激となる可能性もあるため注意しましょう。
  • アルコール
    アルコール(エタノール、エチルアルコール)や香料、鉱物油などは、敏感肌や乾燥肌の方では避けたいと思われがちな成分です。アルコールは清涼感を与えたりさまざまな成分を溶かすために化粧品に配合されています。長年広く一般的に使用されている成分であり、アルコールにアレルギーのある方を除き、少量であれば敏感肌や乾燥肌に悪影響を及ぼすものではないと考えられています。またベヘニルアルコールやフェノキシエタノールといったよく似た成分もありますが、これらはアルコールとはまったく別の異なる成分です。

お肌に合わない成分がわかっている場合には、化粧品の箱や容器に書かれた成分表示を確認しましょう。化粧品はさまざまな成分の組み合わせでできていますので、特定の成分が配合されている/いない、から必ずしも良いもしくは悪いとは言えません。表記される言葉のイメージのみで成分を判断したり、特定の成分を理由もなく避けるのではなく、自分自身のお肌に合った化粧品を選びましょう。敏感肌の方はまずはサンプルやテスター、トライアルセットなどでお肌に合うか確認しましょう。

日やけ止めのタイプ(剤型)

日やけ止めには、さまざまなタイプ(剤型)があります。ジェル、ローション、ミルク(乳液)、クリーム、スティック(固形)、スプレータイプなどのアイテムがあり、それぞれ特長があります。使用感の好みや使用シーンに合わせて選びましょう。

  • ジェルタイプ
    みずみずしく、さっぱりとした感触です。軽いテクスチャのため、全身(ボディ)用としても使いやすく人気があります。紫外線吸収剤が配合されている場合が多いです。ウォータープルーフ性(耐水性)は低めです。
  • ローションタイプ(振とうタイプ)
    使用直前に振る(振とう)ことによって紫外線散乱剤を均一に混ぜてから使用します。さっぱりした感触でのびが良く塗りやすいのが特長です。汗や水に強いウォータープルーフ性をもたせたものも多くあります。
  • ミルク(乳液)、クリームタイプ
    紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を多量に配合することができ、紫外線を防止する効果が高いものが多いです。しっとりとなめらかな使用感で乾燥感を感じにくいことも特長です。化粧下地としても使うことができます。汗や水に強いウォータープルーフ性をもたせたものもタイプります。
  • スティック(固形)タイプ
    直接お肌に塗るので密着性が高いです。紫外線散乱剤以外にも顔料を多量に配合することができますので、顔用に肌色のファンデーションとして使用できるものもあります。
  • スプレータイプ
    塗布しやすくさっぱりとした感触です。紫外線吸収剤が配合されている場合が多いです。商品に表示されている遮光効果を発揮するためには大量にスプレーしなげればいけません。塗り直しのときに便利ですが、吸い込んだり目に入らないように注意しましょう。
  • その他
    日中用美容液(デイエッセンス)や化粧下地(メイクアップベース)、ファンデーション、フェイスパウダーなどのメイクアップ化粧品にも遮光効果があります。日やけ止めと合わせて活用しましょう。

敏感肌・乾燥肌におすすめの日やけ止めとは

敏感肌の方は、紫外線カット効果だけでなく、塗るときや落とすときのお肌への負担まで考慮した日やけ止めを選ぶことが大切です。敏感肌・乾燥肌の方が使える、おすすめの日やけ止めをご紹介します。

敏感肌・乾燥肌の方は皮膚のバリア機能が低下しているため、物理的な刺激を受けやすい状態です。日やけ止めを塗るときにこする原因にならないように、のびがよく、お肌への負担が少ない低刺激性のものを選びましょう。ローション、ミルク(乳液)、クリームタイプがおすすめです。

また紫外線散乱剤で紫外線をカットする日やけ止めがおすすめです。お肌が敏感な方や小さなお子様はお肌への刺激がより少ない、紫外線散乱剤が配合されている日やけ止めを選びましょう。紫外線散乱剤のみで作られた日やけ止めには、「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」などと表示されていますので、参考にしましょう。

SPF、PAは使用シーンや使用感などに合わせて選びましょう。日常生活においては、一般的にはSPF30、PA++程度で十分です。屋外でのレジャー、スポーツ、ちょっとした外出など紫外線を浴びる程度に応じて使い分けましょう。

敏感肌・乾燥肌の方が日やけ止めを落とすときはお肌をこすらず洗うことが大切です。石けんで落とせるタイプやお湯で落とせるタイプがおすすめです。

敏感肌の日やけ止めに必要なこと

にきび肌におすすめの日やけ止めとは

にきび肌の方はにきびのもとにならないことを確認した「ノンコメドジェニックテスト済み」の記載がある日やけ止めを選びましょう。塗るときににきびをつぶしたり、落とすときにごしごし洗うと、にきびが悪化する原因になります。のびがよく、落としやすいもの選び、お肌への摩擦を減らすようにしましょう。

敏感肌・乾燥肌の日やけ止めの塗り方のポイント

お肌に合った日やけ止めを選んでも、間違った使用方法では期待された遮光効果が発揮されないだけでなく、かえってお肌への負担になります。正しい使い方で、紫外線からきちんとお肌をまもりましょう。

  • POINT 1

    使用量をまもりましょう。

    一般的に日やけ止めの塗布量は規定量より少ないことが多く、表示されているSPF、PAより遮光効果は低下していることがあります。製品に記載されている使用量をきちんと塗りましょう。日やけ止めをのばすときは手のひらではなく指全体を使って均一にのばしましょう。
    顔に使う場合の目安は、クリーム、ミルク(乳液)タイプはパール粒大2コ分、ローションタイプは100円硬貨大2コ分です。

    *SPF・PAを測定するときに定められている塗布量

    使用量の目安
  • POINT 2

    日やけしやすい部位には重ね塗りをしましょう。

    頬、額、鼻、あごなどは日やけをしやすい部位です。これらの部位には日やけ止めを全体にのばした後、さらに重ねて塗りましょう。

    日やけしやすい部分
  • POINT 3

    つけ忘れた部分やむらがないか、確認しましょう。

    特に耳、耳のうしろ、首、首のうしろ、あご、肩などの塗り忘れをしやすい部分を確認しましょう。

    塗り忘れしやすい部分
  • POINT 4

    使用シーンに合わせて塗りなおしましょう。

    汗をかいたり、運動をしているときは2〜3時間、海やプールで泳いでいるときは30分を目安に、塗りなおしましょう。メイクをしているときはティッシュなどで皮脂や汗をおさえてから遮光効果のあるファンデーションやフェイスパウダーなどで化粧なおしをしましょう。

敏感肌・乾燥肌の日やけ止めのまとめ

  • 日やけ止めによる紫外線対策を日常生活に取り入れましょう
    紫外線はお肌にさまざまな影響を与えます。すこやかなお肌を保つために正しい紫外線対策をおこないましょう。
  • お肌にやさしい日やけ止めを選びましょう
    紫外線散乱剤のみで紫外線をカットする(紫外線吸収剤不使用)ものを選びましょう。紫外線カット効果だけでなく、塗るときや落とすときにお肌への負担が少ない日やけ止めを選びましょう。
  • 使用量をまもり、正しく使いましょう。
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