目次
- 1. 化粧水が合わなくなったことはありませんか?
- 2. 化粧水がお肌に合わない原因は?
- 3. 敏感肌・乾燥肌の化粧水選びの6つのポイント
- 4. 肌悩みや目的に合わせた化粧水を選びましょう −おすすめの成分−
- 4-1. 特に乾燥が気になる
- 4-2. くすみが気になる
- 4-3. エイジングケアがしたい(ハリ・弾力感のなさ、乾燥小じわ)
- 4-4. にきびが気になる
- 4-5. 敏感肌の方が気を付けたい成分
化粧水が合わなくなったことはありませんか?
新しいローション(化粧水)を使ってしみたりピリピリと痛みを感じたり、またいつも使っている化粧水が突然お肌に合わなくなったことはありませんか?今日は大丈夫かな・・・と不安な気持ちで化粧水を使っている方もいるかもしれません。
でも化粧水はスキンケアで欠かせないアイテム。お肌の調子にかかわらず、毎日安心して使える化粧水を選びたいですね。こちらの記事では、敏感肌や乾燥肌でお悩みの方のために、お肌にやさしい化粧水の選び方や使い方をご紹介します。
化粧水がお肌に合わない原因は?
ローション(化粧水)に限らず、基礎化粧品などのスキンケアアイテムがお肌に合わないことが多いと感じる敏感肌や乾燥肌。なぜなのでしょうか?その原因は大きく2つあります。
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皮膚のバリア機能が低下している
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お肌に合わない成分がある
●皮膚のバリア機能が低下している
「皮膚のバリア機能」とは、外部刺激からお肌をまもり、お肌の潤い(うるおい)を保ち乾燥を防ぐ機能のことです。敏感肌や乾燥肌では、この「皮膚のバリア機能」が低下しているため、お肌が乾燥し、ささいな刺激にも過敏に反応しがちです。このような肌状態でお肌に合わない化粧水をつけてしまうと、しみたり、顔が赤くなったり、ヒリヒリする、かゆくなるといったことが起こりやすくなります。
(皮膚のバリア機能について、詳しくは「敏感肌・乾燥肌のスキンケアで大切なこと」をご覧ください。)
皮膚のバリア機能が低下する原因には、外的要因(乾燥や紫外線、花粉など)と内的要因(体調の変化、体質など)があります。
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- 外的要因
- ・乾燥(温度・湿度)
・紫外線
・花粉、大気汚染物質、たばこの煙
・ほこり、ハウスダスト、ダニ
・間違ったスキンケア方法
など
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- 内的要因
- ・ストレス
・ホルモンバランス
・食生活
・遺伝や体質(アトピー性皮膚炎など)
など
思いあたるものはありますか?春先の花粉の飛散時期、秋冬の乾燥シーズンなど季節の変わり目にお肌のコンディションが敏感に傾く、揺らぐという方もいるかもしれません。「皮膚のバリア機能」は、生活習慣などを見直しながらきちんとスキンケアをすることで改善することができます。まずは正しいスキンケアをはじめてみましょう。
●お肌に合わない成分がある
化粧水がお肌に合わない場合の多くが上述のような「皮膚のバリア機能」が低下していることが原因ですが、特定の成分が入っていると肌あれを起こしてしまったりする場合には、その成分がお肌に合わない可能性があります。この場合は、その成分が入っていない化粧水を選ぶ必要があります。
できるだけシンプルな処方の化粧水を選び、製品に記載されている全成分表示を確認しましょう。
接触皮膚炎の可能性があって、原因の成分がわからない場合には皮膚科でパッチテストをすることで原因の特定も可能です。かかりつけの皮膚科専門医に相談してみましょう。
化粧水がお肌に合わない原因がわかったら、次は化粧水の選び方のポイントを見てみましょう。
敏感肌・乾燥肌の化粧水選びの6つのポイント
たくさんあるローション(化粧水)。どれを選ぶべきか、悩むこともありますよね。
敏感肌や乾燥肌の方におすすめの化粧水は、低刺激性で皮膚のバリア機能をサポートする高保湿化粧水です。敏感肌化粧水、敏感肌用化粧水と表記しているブランドもありますので参考にしましょう。
敏感肌向け化粧水は、配合する原料にこだわっていたり、お肌に刺激を与えないか、アレルギーを起こさないかどうかなどを確認するパッチテストやアレルギーテストなどをおこなっているものも市販されています。さらに実際にお肌が敏感な方での使用テストをしていることもあります。まずはサンプルやテスター、トライアルセットなどで試し、お肌に合うかどうかを確認してから使うようにしましょう。
- 敏感肌・乾燥肌のための化粧水の選び方
6つのポイント -
- お肌へのやさしさを考えた成分やつけ心地
厳選した配合成分(精製度の高い原料、アルコールフリーなど)
- 高い保湿力
保湿成分配合(グリセリン、ヒアルロン酸Naなど)
- 皮膚のバリア機能をサポート
アミノ酸、PCA−Naなど
- 肌荒れ(肌あれ)を防ぐ抗炎症成分(有効成分)配合
グリチルリチン酸2K、アラントインなど
- 無香料・無着色・低刺激性
- 敏感肌を考えた商品テスト済み
パッチテスト済み※1、アレルギーテスト済み※1
※1 すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。
- お肌へのやさしさを考えた成分やつけ心地
肌悩みや目的に合わせた化粧水を選びましょう −おすすめの成分−
敏感肌用の化粧品は効果がなさそうと思われがちですが、そのようなことはありません。敏感肌用の化粧品は第一に敏感肌の方が心地よく使えることを目指して開発されていますが、最近ではそれだけでなくエイジングケアや美白(くすみ)対策といった美容効果も得られるタイプの商品も登場しています。お肌の悩みや目的に合わせて取り入れ、うるおいのある美しいお肌を目指しましょう。エイジングケア:年齢に合わせたお手入れのこと
特に乾燥が気になる
「皮膚のバリア機能」が低下していると、お肌から水分が蒸発し、乾燥しやすくなっています。保湿成分が配合されたローション(化粧水)で、たっぷりと水分をおぎないましょう。保湿効果の高いグリセリンやヒアルロン酸、バリア機能をサポートするアミノ酸やセラミド、スクワランがおすすめの成分です。
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- アミノ酸(ベタイン、セリン)
- 皮膚のバリア機能にはNMF(天然保湿因子)、細胞間脂質、皮脂膜の3つが大切です。アミノ酸はこの3つの因子のうち、NMFの構成成分です。水に溶けやすい性質をもつため化粧水でおぎなうのが効果的です。角層では数あるアミノ酸のうち、グリシンやセリンの含有量がもっとも多いことがわかっています。
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- セラミド
- セラミドは皮膚のバリア機能の3因子である細胞間脂質の一つです。セラミドはそのままでは水に溶けにくい成分ですが、製剤的な工夫によって化粧水に配合することもできます。
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- スクワラン
- 皮膚のバリア機能の3因子である皮脂をおぎなう保湿成分はスクワランです。油性の成分ですが、白濁タイプなど製剤的な工夫によって化粧水に配合することもできます。化粧品原料としてのスクワランは、その精製度によってはお肌に刺激となる不純物が含まれる場合もあります。敏感肌向けの化粧品には精製度の高い原料を厳選して配合していることが多いので、お肌が敏感な方は敏感肌向けの化粧品を選びましょう。
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- ヒアルロン酸
- ヒアルロン酸は保水力の高い成分です。とろみのあるテクスチャーでしっとりした仕上がりです。
お肌のことで医療機関におかかりの方は、担当の医師にスキンケアについてご相談されることをおすすめします。
くすみが気になる
皮膚のバリア機能が低下している敏感なお肌は乾燥し、肌表面のきめが乱れ、光がきれいに反射しなくなり、透明感が低下してくすんで見えます。化粧水でお肌にたっぷりとうるおいを与えることで、きめを整え(ととのえ)、みずみずしく明るい素肌へ導くことができます。
化粧水とともに、美白有効成分が配合された美白美容液を取り入れるとさらに効果的です。医薬部外品(薬用化粧品)の美白有効成分にはアルブチン、トラネキサム酸などもありますが、敏感肌の方はビタミンC誘導体配合の美白美容液がおすすめです。ビタミンCに糖が結合したL−アスコルビン酸 2−グルコシドは保湿効果も期待できます。紫外線によるダメージも受けやすくなっていますので、紫外線対策として日やけ止めをきちんと塗りましょう。美白:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぎます
エイジングケアがしたい(ハリ・弾力感のなさ、乾燥小じわ)
しみ・くすみや乾燥による小じわ、お肌のハリ不足・たるみなどのエイジングサインが気になり始める30代・40代。エイジングケアをおこないたい世代の敏感肌の方には、高保湿でエイジング対策の成分が配合された敏感肌向け化粧水がおすすめです。
エイジングとともに減少してしまうお肌に必要不可欠な成分であるコエンザイムQ10やお肌のハリ・弾力に関わるコラーゲンの主要なアミノ酸であるヒドロキシプロリンなどの美肌成分が配合されているものがおすすめです。
使用感もとろみのあるものやしっとり感を充分に感じられるものがあります。特に乾燥による小じわに対する効能評価をおこなっている化粧水には「効能評価試験済み」といった表記がされていますので、箱や容器を確認してみましょう。
(敏感肌に合ったエイジングケア化粧水について、詳しくは「敏感肌・乾燥肌のエイジングケア −化粧水−」をご覧ください。)エイジングケア:年齢に合わせたお手入れのこと
にきびが気になる
ニキビ(にきび)は皮脂分泌の多い思春期に経験することが多いことから、皮脂が原因と思われがちですが、過剰な皮脂分泌だけが原因ではありません。にきびも気になる敏感肌の方は、お肌の乾燥やバリア機能の低下が原因かもしれません。お肌が乾燥し、ターンオーバーが乱れると角層が厚くなり、古い角質が毛穴を塞いでしまうこともあります。大人にきびとも呼ばれ、頬やあごなど、いわゆるUゾーンににきびができやすくなります。
保湿によってお肌をやわらかくなめらかにととのえ、毛穴のつまりを防ぎましょう。「ノンコメドジェニックテスト済み※2」表記のある低刺激性の化粧水を選びましょう。頬や額のべたつきが気になる方はオイルフリーのものを選んでもよいでしょう。※2 すべての方に、にきびができないわけではありません。
(にきび肌に合った化粧水について、詳しくは「にきび肌の化粧水」をご覧ください。)
敏感肌の方が気を付けたい成分
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- オーガニック、無添加
- オーガニックや自然派といった言葉はお肌にやさしいイメージがあり、敏感肌向けと思われることもあります。植物エキスなどが配合されることが多いですが、自然由来、オーガニック由来が必ずしも製品の安全性や品質の高さを示すものでありません。
また無添加化粧品には定義や基準がありません。アルコール(エタノール)、香料、パラベン、鉱物油などのある種の成分を配合していないことを表していますが、何を配合していないかをよく確認しましょう。
いずれの場合もイメージに左右されずに、その化粧品が自分自身に合っているかどうかをきちんと確認し、判断していくことが必要です。
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- パラベン(防腐剤)
- 化粧品には製品の品質を保つため、パラベンなどの防腐剤が配合されます。人によってはお肌に刺激を感じたり、アレルギーを起こす場合もあるため、あまりいい印象を持たない方も多いでしょう。一方で、化粧品を最後まで安全に使用するために防腐剤は必要なものです。敏感肌向けの化粧品では、皮膚刺激が起こらない量を考えて配合していますので、過剰に避ける必要はありません。
また敏感肌向けの化粧水のなかにはパラベンフリー(バラベン不使用)のものを防腐剤フリーとうたっているものもありますが、バラベンフリーだからといって必ずしも防腐剤が入っていないわけではありませんので、間違えないようにしましょう。
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- アルコール
- アルコール(エタノール、エチルアルコール)は、敏感肌や乾燥肌の方では避けたいと思われがちな成分です。アルコールは清涼感を与える、浸透感を高める、毛穴を引き締めるなどの効果や、さまざまな成分を溶かすために化粧品に配合されます。長年広く一般的に使用されている成分であり、アルコールにアレルギーのある方を除き、敏感肌や乾燥肌に悪影響を及ぼすものではないと考えられています。気になる方はアルコールフリーものを選びましょう。またベヘニルアルコールやフェノキシエタノールといった似た名前の成分もありますが、これらはアルコールとはまったく別の異なる成分です。
化粧水の正しい使い方 3つのポイント
間違ったお手入れ方法も皮膚のバリア機能を低下させてしまいます。化粧水の使用量が極端に少ない、コットンでこすったり、拭き取る(ふき取る)などのお手入れをしていませんか?
せっかくお肌に合うローション(化粧水)を選んでいても、使い方を間違うと肌トラブルの原因になることもあります。
水分や保湿成分をおぎないお肌をととのえるためにおこなっている保湿のスキンケアで、かえってお肌に負担をかけてしまうことのないよう、お肌にやさしく効果的な使い方を取り入れましょう。
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POINT 1
化粧水は洗顔後すぐにつけていますか?
洗顔後、5分程度でお肌の水分量は減少し洗顔前よりも乾燥します。クレンジング、洗顔をおこなった後はすぐに化粧水をつけましょう。化粧水に加えて乳液やクリームなどで油分をおぎなうと保湿効果が高まります。
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POINT 2
手でやさしくつけていますか?
コットンでこすったり、拭き取るような使い方はとお肌への刺激になってしまいます。手でやさしくつけましょう。パンパンとたたくのではなく、押さえるようになじませるのがポイントです。
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POINT 3
化粧水だけで保湿していませんか?
化粧水のみの保湿でもお肌は一時的にしっとりしますが、敏感肌や乾燥肌などのバリア機能が低下しているお肌では水分がすぐに蒸発してしまうため乾燥しやすくなります。乳液やクリーム、バーム(ワセリン)など複数の保湿化粧品(保湿剤)を重ねることで油分を補うと、お肌のうるおいを保つ皮脂膜の役割をしてくれるため保湿効果が長く続きます。
敏感肌・乾燥肌の化粧水のまとめ
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- 化粧水がお肌に合わない原因は「皮膚のバリア機能」の低下
- 乾燥や紫外線、花粉などによって「皮膚のバリア機能」が低下したお肌は刺激を感じやすくなります。皮膚のバリア機能をととのえるスキンケアをしましょう。
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- 敏感肌向けの化粧水を選びましょう
- お肌へのやさしさを考えた成分やつけ心地の低刺激性で高保湿の敏感肌向け化粧水を選びましょう。肌悩みや目的に合わせてエイジングケアなども取り入れてもよいでしょう。本格的に使い始める前に、サンプルやテスター、トライアルセットなどでお肌に合うかチェックしましょう。 エイジングケア:年齢に合わせたお手入れのこと
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- 使い方にも気を付けましょう
- 化粧水をつけるときはコットンではなく、手でやさしくつけましょう。また化粧水だけで済ませず、乳液やクリームを重ねて使うことで保湿効果が持続します。
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