0歳からのスキンケア。赤ちゃんのスキンケアで大切なこと
赤ちゃんのお肌はとてもデリケート。乾燥しやすく、肌トラブルが起きやすいので、しっかりケアしてまもってあげたいですよね。
赤ちゃんにもスキンケアが必要な理由や、おすすめのスキンケアアイテムの選び方など、臨床皮膚医学に基づいて敏感肌のスキンケアを考えるNOV(ノブ)が説明します。
赤ちゃんにスキンケアは必要?
「赤ちゃん肌」と聞くと、きめが細かくやわらかくてみずみずしい、理想的なお肌のイメージがあるかもしれません。
でも、赤ちゃんのお肌はとてもデリケート。
昨日までは大丈夫だったのに、突然カサカサと粉がふくように乾燥したり、湿疹ができてしまったりして驚いた経験があるお母さんもいらっしゃると思います。
赤ちゃんもスキンケアは必要です。
生まれてすぐからのスキンケアが、すこやかなお肌を保つのに必要であることが医学的にもわかってきました。
赤ちゃんにスキンケアが必要な3つの理由
理由1 赤ちゃんのお肌はバリア機能が低いため、乾燥しやすく刺激を受けやすい
私たちのお肌には、乾燥や刺激からお肌をまもる「皮膚のバリア機能」がそなわっています。
「皮膚のバリア機能」が低下するとお肌は乾燥し、さまざまな刺激に敏感に反応してかゆみや赤み、かぶれなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。
赤ちゃんのお肌は、大人と比べて角層が薄く皮脂の量も少ないため、この「皮膚のバリア機能」が低くなっています。
乾燥しやすく、外部からの刺激を受けやすい敏感な状態なので、スキンケアで皮膚のバリア機能をおぎなってあげましょう。
敏感肌・乾燥肌のスキンケアで大切なことについて詳しくはこちら|ノブ公式ブランドサイト
理由2 赤ちゃんならではの生活習慣がお肌の乾燥や肌あれにつながりやすい
おむつやよだれ、ごはんの食べこぼしなどもお肌に影響を与えます。
バリア機能が低い赤ちゃんのお肌では、表面についた汚れをそのままにしておくと刺激となり、お肌の乾燥や肌あれにつながってしまいます。
さらに、汚れをふき取るときのこすれも刺激の原因の一つです。
また涙や汗など、1日に何回もふき取るシーンがある赤ちゃん。
刺激の原因となる汚れをきちんと落とし、乾燥や刺激からお肌をまもってあげましょう。
理由3 スキンケアで肌トラブルを予防できる
新生児期から全身の保湿スキンケアをすることで、アトピー性皮膚炎発症のリスクが減ることが報告されています*。
*Horimukai K et al., J Allergy Clin Immunol, 2014; 134(4): 824-830.
スキンケアによって皮膚のバリア機能をおぎなうことで、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの発症リスクを低減できることがわかってきました。
皮膚のバリア機能が低下していると、お肌が乾燥したり肌あれを起こすだけでなく、刺激の原因となる物質が侵入しやすくなります。
最近では、バリア機能が低下したお肌から体内に侵入した物質がアレルギーの原因(アレルゲン)になる可能性があることもわかってきています。
いつから必要?
お母さんのおなかから外に出た瞬間から、赤ちゃんのお肌は乾燥にさらされます。
将来のお子さまのお肌のためにも、新生児期からのスキンケアが理想です。
デリケートで敏感な赤ちゃんのお肌にも使えるスキンケアアイテムを選び、0歳からのスキンケアをはじめましょう。
赤ちゃんのためのスキンケアアイテムの選び方
赤ちゃんのデリケートなお肌にも使えるスキンケアアイテムにはどんなものがあるのでしょうか。
まだ気持ちも上手く伝えられない赤ちゃんには、お肌にやさしい使い心地のものを選んであげたいですよね。
ポイント@ 赤ちゃんのお肌へのやさしさを考えた処方
スキンケアアイテム自体が刺激にならないことが大切です。
配合成分は、お肌にとって必要なもののみが厳選されているものがおすすめです。
無香料・無着色・低刺激性のものを選びましょう。
赤ちゃんはお肌のpHを正常に保つはたらきが、まだ充分にととのっていません。
お肌のpHに近い弱酸性のものを選ぶとよいでしょう。
弱酸性のベビーソープは髪の毛もきしみにくく洗うことができます。
食物由来の原料はアレルゲンとなってしまう可能性もありますので、注意しましょう。
ポイントA やさしい使い心地
赤ちゃんのお肌に負担をかけないやさしい使い心地のものを選びましょう。
スキンケアのポイントは「こすらず、やさしく」です。
赤ちゃんもお母さんも気持ちよく使えるものを選びましょう。
詳しい選び方は次の章でご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ポイントB 赤ちゃんのお肌を考えた商品テスト済み
敏感な赤ちゃんのお肌には、以下のテスト済みのものがおすすめです。
- 0歳から使えることを確認した使用試験※1
- 皮膚刺激やアレルギーが起こりにくいことを確認するパッチテストやアレルギーテスト※2
- にきびのもとになりにくいことを確認するノンコメドジェニックテスト※3
※1 生後1ヵ月目から2歳の赤ちゃんを対象とした使用試験
※2 すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。
※3 すべての方に、にきびができないわけではありません。
赤ちゃんのスキンケアの基本とポイント
赤ちゃんのスキンケアの基本は3つあります。
赤ちゃんのスキンケアの基本
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お肌を
清潔に保つ汗や皮脂、ほこりなどお肌についた汚れをきれいに洗い流す。
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乾燥や刺激から
お肌をまもる水分と油分のバランスをととのえ、うるおいのある健康な状態を保つ。
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紫外線から
お肌をまもる紫外線をしっかりカットし、日やけによるダメージからお肌をまもる。
洗浄、保湿、遮光 の3つの基本をおこなうことで、皮膚のバリア機能をサポートし、お肌を健康で正常な状態に保つことができます。
スキンケアの基本1 洗浄
お肌の表面に付着した汗や埃、食物、排泄物などの汚れは、皮膚への刺激やアレルゲンになります。たっぷりの泡でこすらずにやさしく洗ってあげましょう。
赤ちゃんにおすすめの洗浄剤の選び方
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泡で出てくるフォームタイプ
ポンプを押すだけで容器から直接泡が出てくるため、泡立ての必要がなく、赤ちゃんを抱っこしていてもきめ細かい理想的な泡で洗うことができます。 -
すすぎやすく、ぬるつきが少ない
赤ちゃんを洗ってから一緒に湯船に入ろうとしたとき、すべって抱っこしづらいな、と感じたことはありませんか?泡のすすぎやすさやぬるつきの少なさも選ぶときのポイントにしましょう。 -
頭も洗える弱酸性
弱酸性のベビーソープは髪の毛もきしみにくく洗うことができますので、ベビーシャンプーと使い分けなくても大丈夫です。ひとつのベビーソープで全身を洗うことができるので、手のふさがりがちな沐浴や入浴中も便利ですね。
おすすめの洗浄成分について詳しくはこちら|ノブ公式ブランドサイト
洗い方のポイント
赤ちゃんは汗っかきなので、冬でもあせもができてしまうこともあります。
あせもの予防のためにも、汗やお肌についた汚れはきれいに落としてあげましょう。
お肌をこすらないように、よく泡立てた洗浄剤で、手でやさしく洗います。
首のしわの部分、腕や脚のつけ根などのくびれの部分も忘れずに。
最後は泡が残らないよう、ていねいに洗い流しましょう。
スキンケアの基本2 保湿
お肌を清潔にしたあとは、保湿剤を塗って赤ちゃんのお肌が乾燥しないようにバリア機能をおぎないましょう。
赤ちゃんにおすすめの保湿剤の選び方
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水性成分と油性成分がバランスよく配合された乳液(ミルク)タイプ
赤ちゃんには、乳液(ミルク)タイプの保湿剤がおすすめです。 水分と油分のバランスがよく、全身にのばしやすいので、入浴後や朝の忙しい時間にも赤ちゃんのお肌に大切な保湿成分を一度でしっかりおぎなうことができます。 とろみがあるので、手からこぼれにくいのも乳液のポイントです。 -
バリア機能をおぎなう保湿成分配合
敏感な赤ちゃんのお肌のバリア機能をおぎなうために、うるおいを与え、保持する効果のある保湿成分が配合されているものを選びましょう。赤ちゃんにおすすめの保湿成分
うるおいを与える グリセリン、ヒアルロン酸Na、アミノ酸(ベタイン)など うるおいを保持する セラミド3、コレステロールなど うるおいを閉じ込める ワセリン、スクワランなど -
のばしやすくべたつきが少ない
保湿剤を塗ったあとにお洋服を着せようとしたら、はりついてしまってうまく着せることができず、赤ちゃんが嫌がってしまうことも。
塗ったあとのべたつきが少ないものを選ぶとよいですね。
保湿のポイント
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保湿をするおすすめのタイミング
- お風呂あがりと朝のお着がえの時
- 食事の後、汚れた口まわりを拭いたとき、おむつ替えのタイミングでこまめに塗りなおし
こすらずにやさしく包み込むように、たっぷりと塗ります。
寒い季節には手のひらで温めてから塗ってあげるとよいですね。少し大きくなると、自分で塗りたがったり、ときには塗るのを嫌がるときもあるかもしれません。そんなときは手のひらに少し出してあげて一緒に楽しみながらやってみてもよいですね。
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注意点
お口に入らないように注意しましょう。
塗る前にお母さんの手は清潔にしておくのも忘れずに。
スキンケアの基本3 遮光
一生のうちに浴びる紫外線のうち約半分は18歳までに浴びてしまうと言われています。
紫外線は皮膚のバリア機能を低下させ、肌トラブルを引き起こしたり、お肌を乾燥させます。
さらに将来、しみやしわにつながったり、皮膚がんになる可能性もあります。
将来のお肌のためにも、赤ちゃんや子供の頃からの紫外線対策が大切です。
紫外線がお肌に与える影響について詳しくはこちら|ノブ公式ブランドサイト
赤ちゃんにおすすめの日やけ止めの選び方
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紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)
赤ちゃんには、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)の日やけ止めを選びましょう。
低刺激性であることもポイントです。敏感肌向けに開発されたものがおすすめです。
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紫外線をしっかりカットできる
SPF 30、PA++以上を目安に選びましょう。 -
のびがよく塗りやすい
ミルクタイプ、ローションタイプがおすすめです。 -
落としやすい
落とすときのお肌への負担まで考慮していることも大切なポイントです。
お湯でも落とせるなど、簡単に洗い流せる低刺激性のものを選びましょう。 プールや水遊びのときは、ウォータープルーフタイプのものを使いましょう。
ウォータープルーフタイプのなかにも、クレンジング料を使わずに石けんで落とせるものもあります。
塗り方のポイント
一般的に日やけ止めの塗布量は規定量*より少ないことが多く、表示されているSPF、PAより遮光効果は低下していることがあります。
商品に記載されている使用量をきちんと塗りましょう。
顔だけでなく、耳や足、腕などお肌が出ている部分にはすべて塗りましょう。
やさしくのばしてあげることがポイントです。
お肌に合った日やけ止めを塗り、さらに帽子をかぶる、長袖を着るなどいくつか合わせて紫外線対策をするのがおすすめです。
*SPF・PAを測定するときに定められている塗布量
スキンケアはいつまで必要?
0歳からのスキンケアが大切とお伝えしてきましたが、いつまですればよいのでしょうか?
答えは、すこやかなお肌を保つためには一生を通して、何歳になってもスキンケアは大切です。
お子さまが大きくなるにつれて、お子さま自身の肌悩みも出てきます。
自分で何をしたらいいかわからない、とならないためにも子供の頃からスキンケアをする習慣をつけてあげましょう。
お子さまが小さいうちは、毎日きちんと続けるのは難しいかもしれません。
スキンケアは大切ですが、それが義務と思ってしまうとお母さんも大変になってしまいます。スキンシップのひとつとしてお母さんも赤ちゃんも楽しみながらできるとよいですね。
赤ちゃんのお肌も、季節ごとに色々な悩みがでてくることがありますが、スキンケアの基本をおさえて、すこやかなお肌をまもってあげましょう。
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