乾燥が気になる季節。顔もからだも洗える全身用洗浄剤でうるおいをまもりながら洗う方法
乾燥しやすく、肌悩みの多い冬。寒い日は特に、全身のお手入れも手短にできたらうれしいですよね。ボディソープで顔まで洗っている方もいらっしゃるかもしれませんが、敏感肌や乾燥肌の方は、顔もからだも洗える全身用洗浄剤を使いましょう。
うるおいをまもりながら洗うことができ、顔にもからだにも使える全身用洗浄剤について、臨床皮膚医学に基づいて敏感肌のスキンケアを考えるNOV(ノブ)が説明します。
1. 敏感肌・乾燥肌のボディケアにおける落とし穴
しっかり保湿をしているのに改善されない…
敏感肌・乾燥肌で悩んでいる方は、かゆみが伴ってつらい思いをするときもありますよね。
しっかり保湿しているのに改善されない…そんなときは、洗浄剤を見直してみるとよいかもしれません。
お肌の乾燥がひどくなると、かゆみもひどくなり、強くかきむしってしまうことがあります。そうするとお肌が傷ついて肌あれを起こし、さらに刺激に敏感になってしまいます。
このようなお肌では、洗浄剤がしみて痛みを感じてしまうこともあるでしょう。
このようなお肌のかさつきや肌トラブルにお悩みの方は、お肌のうるおいを保つための「皮膚のバリア機能」が低下し、刺激を感じやすい状態です。
お肌への負担が少なく、お肌の汚れをきちんと落としながら、うるおいをまもって洗う洗浄剤を選ぶことが大切です。
敏感肌・乾燥肌の原因について詳しくはこちら|ノブ公式ブランドサイト
ボディソープで顔を洗ってもよいの?
最近は、男性もお肌のお手入れに向き合っている方が増えていますよね。
ボディソープで、からだだけでなく顔も洗っている方もいらっしゃるかもしれません。
でも顔の皮膚は薄いので、刺激に敏感になりやすい部位です。
ボディソープは背中など皮脂が多い部位もきちんと洗えるように洗浄力を高めています。そのまま顔を洗ってしまうと必要以上に皮脂をとりすぎてしまったり、お肌の乾燥につながりやすくなります。
でも洗顔料と使い分けるのも大変…という方には、顔もからだも洗える全身用洗浄剤がおすすめです。
2. 敏感肌・乾燥肌に合った全身用洗浄剤の選び方のポイント
からだを洗う洗浄剤には、からだ専用のボディソープ、顔・からだも洗える全身用洗浄剤などがあります。
固形石けんタイプや液体タイプ、泡で出てくるタイプなど、種類や配合される成分もさまざまです。
洗浄剤の種類によっては、お肌にとって大切なうるおい成分も洗い流されてしまいます。
敏感肌・乾燥肌の方や、顔にもからだにも使えるボディソープをお探しの方におすすめの、全身用洗浄剤の選び方のポイントを6つご紹介します。
ポイント@
顔にもからだにも使える
洗浄剤のなかでも「全身用」と記載のあるものは、顔もからだも洗うことができます。お肌が敏感になりやすい顔にも使えるように考えて作られているため、からだもやさしく洗うことができておすすめです。
ポイントA
お肌へのやさしさを考えた洗浄成分
洗浄剤に含まれる洗浄成分は、「脂肪酸石けん」「合成界面活性剤」の2つに大別できます。
洗浄剤に含まれる洗浄成分
脂肪酸石けん |
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合成界面活性剤 |
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敏感肌・乾燥肌の方には、洗浄成分として主に脂肪酸石けんが配合されている洗浄剤がおすすめです。
脂肪酸石けんにもさまざまな種類があり、脂肪酸の鎖長(炭素の長さ)によって、泡立ちや洗浄力、お肌への刺激の強さが異なります。
● 洗浄力が弱すぎると
お肌の汚れをきちんと落とすことができません。お肌に残った汚れは刺激やにきび、毛穴の黒ずみなどの肌トラブルの原因になります。
● 洗浄力が強すぎると
成分自体がお肌への刺激になります。お肌に残った洗浄成分も刺激の原因になるので、すすぎやすさも重要です。
洗浄力が弱すぎても、強すぎても、刺激になりやすいのですね。
そこで敏感肌・乾燥肌の方には、適度な洗浄力(選択洗浄性)を持った長鎖の脂肪酸石けんが配合されている洗浄剤をおすすめします。
不要な汚れを落としつつ、お肌に必要なうるおい成分を残してくれます。
主に以下の4つの成分を配合しているかチェックしてみてくださいね。
同じ脂肪酸石けん成分でも、ラウリン酸はお肌に残りやすく、刺激になることがあるため、敏感肌や乾燥肌の方は避けるようにしましょう。
ヤシ油やパーム核油など天然由来の植物性の脂肪酸を使用した石けんはお肌にやさしそうな印象がありますが、カプリル酸やラウリン酸などの短鎖脂肪酸が含まれ、お肌への刺激になることがあります。
敏感肌や乾燥肌でお悩みの方は、商品に記載されている成分を参考に選びましょう。
お肌へのやさしさを考えた洗浄成分について詳しくはこちら|ノブ公式ブランドサイト
ポイントB
お肌のうるおいをまもって洗える
からだを洗うと、お肌のうるおい成分であるセラミドやコレステロールなどの細胞間脂質、アミノ酸などの天然保湿因子も洗い流されてしまうため、洗ったあとのお肌は乾燥しやすくなります。
洗浄成分の種類によっては、これらのうるおい成分を必要以上に 落としすぎてしまうことも。
お肌にやさしい脂肪酸石けん主体の洗浄剤は、不要な汚れは落とし、お肌に必要なコレステロールなどのうるおい成分は落としすぎない適度な洗浄力(選択洗浄性)があります。
うるおいを保つために、グリセリンやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された洗浄剤もおすすめです。
ポイントC
泡立ちのよさ
お肌に負担をかけないためには、弾力のあるきめ細かいたっぷりの泡でお肌をこすらずにやさしく洗うことが大切です。
泡で洗うことのメリット
摩擦や洗浄成分による刺激を感じやすい敏感肌・乾燥肌でも、よく泡立てることでお肌に負担をかけずに洗うことができます。
洗浄剤には、固形石けんタイプ、液状(リキッド)タイプ、泡状(泡で出てくる)タイプなどの種類があります。
固形石けんタイプ、液状(リキッド)タイプはしっかりと泡立てて使いましょう。
泡立てが苦手な方は泡で出てくるタイプがおすすめです。
洗浄剤の種類と特長
また洗浄剤のすすぎ残しは肌トラブルの原因にもなります。フェイスラインや首のうしろなどにも注意して、泡でやさしく洗うことと、しっかりすすぐ習慣をつけましょう。
洗浄剤をすすぐ際の温度も大切です。40℃以上のお湯は、お肌の保湿因子であるNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質(セラミドなど)が溶出し、乾燥を悪化させることがあります。
お肌の乾燥が気になるときは、できるだけぬるめのお湯(36〜38℃)を使うことをおすすめします。
ポイントD
無香料・無着色・低刺激性
香りにはリラックス効果やリフレッシュ効果がありますが、香料(フレグランス)自体がお肌に刺激になる場合もあります。
敏感肌・乾燥肌の方は、無香料・無着色・低刺激性などの洗浄剤を選びましょう。
ポイントE
敏感肌を考えた商品テスト済み
敏感肌向けの化粧品は、開発段階でお肌に刺激がないかを確認しています。敏感肌の方が実際に使用して、肌トラブルが起きないかどうかを確認する使用テストがおこなわれているものが多くあります。
パッチテスト済み、アレルギーテスト済みなどの表記も参考にしましょう。
※すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません。
3. 気になるからだの悩みも洗浄剤でケア
敏感肌・乾燥肌の悩みと合わせて、他のさまざまな悩みも一緒にケアできたら嬉しいですよね。背中にきびや頭皮のかゆみ、体臭についてもみていきましょう。
背中にきび
背中のにきび(背中ニキビ)の要因は主に2つあります。
- ホルモンの影響による皮脂分泌の増加
- 通気性の悪い衣類によるむれ、下着や衣類による摩擦刺激などによって、ターンオーバーが乱れ角質が厚くなり、毛穴がつまる
背中は皮脂や汗の分泌が盛んなので、きちんと洗浄して清潔に保つことが大切です。
しかし、汚れを落とそうとタオルやブラシなどでゴシゴシと洗うと、毛穴のつまりや炎症の悪化につながってしまいます。
たっぷりと泡立てた泡のクッションで、お肌に負担をかけずにやさしく洗浄することが大切です。毛穴のつまりを防ぎ、背中ニキビを予防することができます。
朝シャワー派の人は、一日の皮脂や汗が翌日までお肌に残り、にきびの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなります。その日の汚れはその日のうちに落とすようにしましょう。
頭皮トラブル(ふけ・かゆみ)
頭皮は顔やからだの皮膚と比べて皮脂の分泌が活発な部位です。激しい運動をしていなくても、一日過ごした頭皮や髪には酸化した皮脂や汗、古い角質、空気中の埃、整髪料や汚れが付着しています。
シャンプーをきちんとしていないと、これらの汚れが頭皮の炎症を起こし、ふけやかゆみ、べたつきなどの頭皮トラブルにつながります。
毎日きちんとシャンプーをしているのに、ふけやかゆみが気になる敏感肌の方は、シャンプーがお肌に合っていないのかもしれません。
また間違った洗い方や頭皮の乾燥も、頭皮トラブルの原因のひとつです。
敏感肌用の低刺激性のシャンプーを選び、頭皮をやさしく洗いましょう。
頭皮トラブルが気になる方におすすめのシャンプーについて詳しくはこちら|ノブ公式ブランドサイト
体臭
ボディケアの悩みで意外に多いのが臭いの悩みです。
体臭は、主に皮膚の雑菌によって汗や皮脂、垢に含まれる成分が分解され、発生したガス(揮発性成分)がにおうものです。汗をかくと皮膚の上で菌が繁殖しやすくなります。
また洗い過ぎや洗浄不足も体臭の原因になることがあります。お肌に負担の少ない敏感肌用の洗浄剤を選び、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。
体臭を防ぐデオドラントクリームの活用もおすすめです。朝だけでなく、お肌を清潔にした入浴後に塗ることがポイントです。
敏感肌で乾燥やかゆみ、肌あれなどにお悩みの方や、からだ用のボディソープで顔も洗っている方は、ぜひ一度洗浄剤を見直してみてくださいね。
今回ご紹介した顔・からだにも使える全身用洗浄剤は、女性も男性も、ご年配の方からお子さん、赤ちゃんまで、どの年代の方にもおすすめです。
お肌のうるおいをまもりながら、顔もからだも清潔に保って、肌トラブルの多くなりがちな冬も気持ちよくすごしましょう。
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