にきび肌用日やけ止めで、にきび肌ケアと紫外線対策を叶える3つのポイント
いよいよ本格的な夏がきましたね。紫外線の強い季節は、にきびになりにくい日焼け止めで、にきび肌ケアと紫外線対策を両立させましょう。
夏の日差しに負けない美肌づくりのポイントを、臨床皮膚医学に基づいて敏感肌のスキンケアを考えるNOV(ノブ)が説明します。
1. にきびが気になるときこそ日焼け止めで紫外線対策を
日焼け止めでにきびができる?
お肌に悪影響を与える紫外線。対策が大切なことはよく知っているけれど、日焼け止め(日やけ止め)を使ったらにきびができてしまった…。
にきびができたときに、日焼け止めをいつもと同じように使っていいの?にきびが悪化しないかな?
そんな風にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、日焼け止めを含むスキンケア化粧品のなかには、にきびの原因になってしまうものもあります。
それではどうしたらいいの?と迷ってしまいますよね。
ポイントは“にきびのもとになりにくい”日焼け止めを使うことです。
※すべての方に、にきびができないわけではありません。
紫外線がにきびを悪化させる3つの原因
紫外線は、日焼けやしみ・そばかすだけでなく、にきびにも影響を与えます。
おすすめの日焼け止めをご紹介する前に、まずは紫外線がにきびを悪化させる原因を見てみましょう。
原因1 毛穴のつまり
紫外線を浴びると皮膚のバリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れ、古い角質がたまりやすくなります。そうすると毛穴がつまり、にきびができやすくなります。
原因2 皮脂の酸化
日焼け後には皮脂の分泌が増えると言われています。過剰な皮脂はにきびの原因になります。さらに紫外線は皮脂を酸化して、お肌に炎症を引き起こす過酸化脂質を産生し、肌荒れ(肌あれ)やにきびの悪化につながります。
原因3 アクネ菌への影響
アクネ菌は皮膚の表面に常にいる菌ですが、増殖しすぎてしまうとにきびの原因になります。アクネ菌によって産生されるポルフィリンという物質は、紫外線によって活性酸素を発生します。活性酸素は皮脂を酸化させ、過酸化脂質を産生することでお肌に炎症を起こし、にきびが悪化してしまうのです。
このように紫外線にあたると、にきびができたり、にきびが悪化してしまうことがあるのです。
2. 日焼け止めの機能と紫外線を防ぐ成分を知る
にきび肌にも日焼け止め(日やけ止め)を使った紫外線対策が必要なことがわかりました。次は、にきび肌の方が日焼け止めを選ぶ時におすすめの、日焼け止めの機能や紫外線を防ぐ成分についてご紹介します。
SPF、PA
地上に届く紫外線はUVB波とUVA波に分けられます。
日焼け止めには、UVカット効果(紫外線防止効果)の指標としてSPFとPAが表示されています。それぞれの特徴を見てみましょう。
SPF(Sun Protection Factor)
- UVBカット効果の程度を数値で表したもの
- 数値が大きいほどUVBカット効果が高い
- SPF50を超えるものはSPF50+と表記
- 日常生活ではSPF30程度で充分
- 炎天下でのレジャーや海水浴のときはSPF50以上のものがおすすめ
PA(Protection grade of UVA)
- UVAカット効果の度合いを4段階(+、++、+++、++++)で表したもの
- +が多いほどUVAカット効果が高い
- 炎天下でのレジャーや海水浴のときはPA++++がおすすめ
SPF、PAの指標は、生活シーンによって日焼け止めを選ぶ時の基準にもできます。ご自身に合った使い心地のよい日焼け止めを見つけたら、シーンによって使い分けるのもおすすめです。
日焼け止めに配合される成分
日焼け止めに配合されている紫外線を防ぐ成分は、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2つに分けられます。
種類 | 紫外線散乱剤(ノンケミカル) | 紫外線吸収剤(ケミカル) |
---|---|---|
紫外線を防ぐ しくみ |
粉体表面で 紫外線を反射・散乱 |
紫外線を吸収し 熱などのエネルギーに変換 |
代表的な成分 | ・酸化チタン ・酸化亜鉛 |
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル ・パラアミノ安息香酸 |
皮膚刺激性 | 物質の成分的変化はなく、 刺激を起こしにくい |
反応性が高い成分でまれに皮膚刺激を感じることがある |
にきびが気になる方は、紫外線散乱剤のみで紫外線を防ぐ日焼け止めがおすすめです。
「ノンケミカル」「紫外線吸収剤不使用」と記載しているものを参考にしましょう。
3. にきび肌におすすめの日焼け止めとタイプを知る
ここからは、にきび肌でも気持ちよく使える日焼け止め(日やけ止め)の選び方をご紹介します。
5つのポイントをおさえ、にきびができにくい日焼け止め※を使って真夏の日中も快適に過ごしましょう。
ポイント1にきびのもとになりにくいノンコメドジェニックテスト済み※
“にきび肌用日焼け止め”として試験をされているものは実はあまり多くありません。
まずは敏感肌向けのブランドの日焼け止めを見てみましょう。紫外線などの刺激に敏感なにきび肌のことも考えた日焼け止めがあります。
にきびのもと(コメド)ができないことを確認する試験「ノンコメドジェニックテスト済み」の表記があれば、にきびができにくい日焼け止めと言えます※。
※すべての方に、にきびができないわけではありません。
ポイント2紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)
にきび肌は皮膚のバリア機能が低下して刺激に敏感になっていることも。
酸化チタンや酸化亜鉛などの紫外線散乱剤のみで作られた、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)のものを選びましょう。
ポイント3にきび肌にやさしい使い心地
お肌のてかりやべたつきが気になるにきび肌の方は、塗っているときの閉塞感など、日焼け止めの重たい使用感が気になることもあるかもしれません。
塗るとき、つけているとき、落とすときまで、にきび肌にやさしい使い心地の日焼け止めを選びましょう。
専用クレンジング不要で、石けんやお湯で落とせることもポイントです。
次の表を参考に使用シーンや使用感の好みに合わせて選びましょう。
日焼け止めのタイプ別 使い心地と特徴
タイプ(剤型) | 特徴 |
---|---|
ローションタイプ (振とうタイプ) |
|
ミルク(乳液)タイプ クリームタイプ |
|
スティック(固形)タイプ |
|
ジェルタイプ |
|
スプレータイプ ミストタイプ |
|
-
その他
日中用美容液、化粧下地、ファンデーションなどのメイクアップ化粧品にも遮光効果があります。
ポイント4無香料・低刺激性
ポイント5パッチテスト済み、アレルギーテスト済み、光アレルギーテスト済み
※すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。
夏は紫外線が特に強い季節。紫外線はしみやそばかすだけでなく、にきびの悪化につながることもあります。にきび肌向けの日焼け止めを毎日のスキンケアに取り入れて、日差しに負けない美しい素肌をまもりましょう。
使い心地がよく、自分に合った日焼け止めを見つけてみてくださいね。
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