湿度も高く、暑い季節。にきび肌用乳液で、快適にお肌のうるおいを保ちましょう。
蒸し暑い日が続き、お肌のてかりやべたつきが気になる季節。湿度は高くても、空調や間違ったスキンケアなどでお肌は乾燥していることも。にきび肌用乳液で快適にうるおいを保つ方法を、臨床皮膚医学に基づいて敏感肌のスキンケアを考えるNOV(ノブ)が説明します。
1. 乳液はにきび肌を悪化させる?それとも必要?
乳液はにきび肌を悪化させる?
にきび肌は、皮脂が多く乾燥はしていない、と感じていませんか。乳液(ミルク)やクリームを使わないという方もいるかもしれません。皮脂によるべたつきや、化粧品によるにきびの悪化も気になりますよね。
実際、にきびに悩まされている多くの方が、スキンケアアイテムを使うときに「にきびが悪化しそう」という不安を持っています。
実は、にきび肌に合ったスキンケアアイテムを選択すれば、にきびを悪化させることはありません。それだけでなく、きちんと保湿することでにきびができにくいお肌にととのえることもできるのです。
にきび肌でも乳液が必要な理由
保湿が充分でないとお肌が乾燥し、ターンオーバーが乱れます。そうすると角層が厚くなって古い角質が毛穴を塞いでしまい、にきびの原因になってしまうのです。
適度な保湿をすることでお肌がととのい、過剰な皮脂分泌もコントロールされます。
乾燥からはじまるにきびのメカニズム
皮脂やべたつきが気になる思春期のにきび肌。お肌の乾燥や刺激も気になる敏感なにきび肌。
にきび以外の肌悩みも抱える大人のにきび肌。
どのようなにきび肌の方にも、保湿はとても大切です。
基礎化粧品の保湿アイテムには、化粧水や保湿ジェル、乳液やクリームなどがあります。それぞれ保湿の役割に特長があるため、組み合わせて使うことで保湿効果が高まります。
乳液は、化粧水で与えた水分をお肌に閉じ込め、お肌がうるおった状態を維持してくれます。水と油が混ざったものを乳化物(エマルジョン)といいますが、乳液はその代表的なもの。
乳液には、より化粧水の感触に近いさらっとしたテクスチャーの液状タイプや、みずみずしいテクスチャーのジェルタイプのものもあります。
べたつくお肌が気になる方も取り入れやすい、魅力的なアイテムです。
それでは、乳液にはどのような役割があるのでしょうか。
まず、化粧水はお肌に水分を補給してくれますが、化粧水だけではせっかく与えた水分が徐々に蒸発してしまい、お肌はまた乾燥してしまいます。
乳液には水性の保湿成分と油性成分がバランスよく含まれており、化粧水で与えたうるおいを閉じ込めることができます。
洗顔後、化粧水で水分補給したあとは、乳液、クリームなど油分の含まれたスキンケアアイテムを重ねてうるおいを保ち、美しい素肌に導きましょう。
正しい使い方をすることで、より一層うるおいが持続します。
2. にきび肌用乳液の選び方 4つのポイント
にきび肌の方は、にきび肌向けに開発された乳液を選びましょう。
どのような乳液がよいのか迷った時のために、にきび肌用乳液を選ぶ4つの大切なポイントをご紹介します。
ノンコメドジェニックテスト済み※1
ノンコメドジェニックテストとは、にきびのもと(コメド)ができないことを確認する試験のこと。
この表記があれば、にきびができにくい乳液であると言えます。
※1 すべての方に、にきびができないわけではありません。
にきびの原因にアプローチする処方
にきびの原因にアプローチする処方は、3つあります。
-
1. アクネケア
アクネ菌の栄養源になりにくい成分、アクネ菌が増えにくいpH、穏やかな作用の抗菌・殺菌成分配合 -
2. 皮脂対策
お肌のうるおいのバランスをととのえ、てかりやべたつきをおさえる -
3. 角質・毛穴対策
毛穴のつまりを考慮した成分で、適度な保湿でやわらかくなめらかなお肌にととのえる
無香料・無着色
お肌のトラブルを防ぐため、配合成分を確認しましょう。
無添加化粧品といわれるものもありますが、無添加には定義や基準がありません。
また、オーガニック化粧品というとお肌にやさしいイメージがあり、敏感肌やにきび肌向けと思われることもあります。オーガニックは有機物という意味で、オーガニック化粧品は有機栽培された植物由来の成分(植物エキス)を配合している化粧品を指します。
アルコールは、アレルギーのある方を除き、低い濃度であればお肌に悪影響を及ぼすものではないと考えられています。気になる方はアルコールフリー(無添加)のものを選びましょう。
何が配合されていて、何を配合していないかをチェックしてみてくださいね。
パッチテスト済み、アレルギーテスト済み※2
皮膚にトラブルが起こらないかどうかを確認することも大切です。パッチテストは、化粧品を実際に皮膚に長時間つけて問題がないかを確認します。アレルギーテストは、アレルギーが起こらないかどうかを判断します。これらのテストをおこなっているものを選びましょう。
※2 すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。
3. にきび肌用乳液を選ぶときのおすすめの成分
乳液には、にきびや肌あれを防ぐ有効成分をはじめ、さまざまな保湿成分や美容成分が厳選して配合されています。
ヒアルロン酸やセラミド※、スクワランなど、保湿成分がバランスよく配合された高保湿タイプのにきび肌用乳液を選びましょう。
※セラミド3(N−ステアロイルフィトスフィンゴシン)
にきび肌用乳液を選ぶときは、これからご紹介する7項目の成分もチェックしてみてください。
1:お肌にうるおいを与える成分
アミノ酸(ベタイン)、ヒアルロン酸
2:お肌にうるおいを閉じ込める成分
スクワラン、セラミド3
油分(油性成分)は、お肌にうるおいを閉じ込める効果がある一方で、にきびを悪化させるのではないかと考えてしまう理由のひとつではないでしょうか。アクネ菌は皮脂を栄養源としていますが、化粧品に配合される油性成分のなかには、アクネ菌の栄養源になってしまうものもあります。
一方で、にきびになりにくい油性成分もあります。
油性成分のひとつであるスクワランはアクネ菌の栄養源になりにくく、おすすめです。
オイルフリーの他にも、選択肢があるので、にきび肌用乳液を選ぶときの参考にしてみてくださいね。
3:炎症をおさえる(抗炎症)成分
グリチルレチン酸ステアリル、グリチルリチン酸2K
4:皮脂分泌をおさえる成分
ビタミンB2(リボフラビン)
5:抗酸化成分
ビタミンE、ビタミンC・E誘導体
6:お肌をやわらかくなめらかにととのえる成分
グリコール酸(AHA;α−ヒドロキシ酸、フルーツ酸)
お肌のごわつきが気になる方にはグリコール酸(AHA;α−ヒドロキシ酸、フルーツ酸)がおすすめです。
- お肌をやわらかくなめらかにととのえる
-
古い角質や毛穴のつまり・黒ずみ、過剰な皮脂を取りのぞき、てかりも抑えられる
といった作用があります。
グリコール酸には、
にきび予防とともにやわらかく透明感のある美肌へと導きます。
7:美白成分 しみ・そばかすを防ぐ
ビタミンC誘導体(L−アスコルビン酸 2−グルコシド)
にきびや肌あれの後は、お肌の炎症によってメラニンが生成されやすくなっているため、美白作用のある成分にも着目しておきましょう。
ビタミンC誘導体配合の医薬部外品の美白乳液(薬用美白乳液)はメラニンの生成を抑えて、しみ・そばかすを防いでくれます。
本格的な夏を迎える前も、紫外線対策を忘れずに。日中はUVカット効果のある日焼け止め(日やけ止め)を塗りましょう。日焼け止めもノンコメドジェニックテスト済みの表記のあるものをおすすめします。
美白:メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぎます
蒸し暑い日は、てかりやべたつくお肌が気になりますよね。特ににきび肌の方は、油分が気になるかもしれません。湿度が高くても、様々な原因によってお肌は乾燥していることがあります。
乳液の使用を控えるのではなく、毎日のスキンケアにぜひ取り入れてみてください。
にきび肌を適切に保湿できる乳液で、うるおいを閉じ込め、みずみずしいなめらかな素肌に導きましょう。
おすすめの乳液は、すべての年齢・性別の方に使っていただけるので、ぜひお好みの乳液を見つけてみてくださいね。
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