ベースメイクの種類

ベースメイクの種類

ベースメイクとは「化粧下地」「ファンデーション」
「コンシーラー」「フェイスパウダー」などのアイテムのことをいいます。
日中のお肌は、紫外線や乾燥など、多くの危険にさらされています。
そんな環境からお肌をまもり、
お肌を美しく見せる役割を担うのが「ベースメイク」です。
ベースメイクの種類や特長をご紹介します。

スキンケア 研究所 敏感肌ファンデーション編

TOPICS@ まずは化粧下地を

化粧下地の大きな役割はファンデーションの“つき”や“もち”をよくすることです。さらに商品によって、お肌の色みや質感の補正をすることができるものもあります。
敏感肌の方は、お肌の赤みや、お肌の乾燥による「くすみ」が気になる方もいるでしょう。また乾燥や年齢による毛穴や小じわの目立ちなどのお肌の凹凸、お肌の“つや”のなさといったお肌の質感の悩みも敏感肌の方には多くあります。

そのような色の悩みに対しては色補正効果がある化粧下地を、お肌の質感の悩みに対しては質感補正効果がある化粧下地を使って、お肌をきれいにととのえることがメイクをさらに美しく仕上げるポイントです

おすすめの化粧下地

クリーム・乳液タイプ:
しっとりとした感触で保湿効果があります。乾燥肌の方にオススメです。
色補正タイプ:
お肌の赤みやくすみを目立たなくし、お肌全体のトーンを明るくします。
質感補正タイプ:
毛穴や凹凸を目立たなくし、つやのあるお肌にととのえます。

化粧下地は、ファンデーションとの相性も大切ですが、お肌の状態、季節、過ごす環境に応じて選ぶようにしましょう。

TOPICSA ファンデーションの種類

ファンデーションには、美しく見せるための役割以外に、乾燥や紫外線などの外からの刺激からお肌をまもる役割、そしてお肌の気になる部分をカバーする役割があります。
ファンデーションなどに配合される主な原料は大きく3つあります。

粉体:
ファンデーションの主体で、ファンデーションの種類(タイプ)に関わらず配合されています。粉体は様々な種類に分けられ、肌色を出す顔料をはじめとして、すべりをよくしたり、皮脂を吸収したりといった使用感や機能を向上させるために配合されるものもあります。
油分:
スティックタイプ、リキッドタイプ、パウダータイプに配合されています。
乳化剤:
界面活性剤の一種で、水と油を均一に混ぜ合わせるはたらきがあります(乳化)。リキッドタイプに配合されています。

これらの原料の配合比率により、ファンデーションの種類がかわってきます。

ファンデーションの原料の配合比率

ファンデーションの主な種類

どのファンデーションの種類(タイプ)がよいのかは、仕上がりの好みや、お肌の状態・季節・過ごす環境などによって異なります。敏感肌や乾燥肌の場合、どの種類のファンデーションでも「確認すべきポイント」が備わっているものを選ぶように心がけましょう。

パウダータイプ:
パウダータイプ(パウダーファンデーション、パウダリーファンデーションともいいます)は、パウダー(粉状)のものを押しかためた固形のファンデーションです。コンパクト式になっているものが多く、手軽に持ち運びできるのでお化粧直しにとても便利です。メイクアップ方法が簡単なので、初心者でも使いこなせます。そして皮脂をパウダーが吸収してくれるので、特ににきび肌の方におすすめのタイプです。また、きめが細かく、落ち着いた透明感のあるお肌(マット)に仕上げてくれるのが特長です。
リキッドタイプ:
リキッドタイプは、粉体・油分・水分を配合した液状のファンデーションです。油性成分と水分がパウダータイプと比べ多く含まれているため、お化粧ののびがよく、お肌への密着感があります。また保湿効果が高いため、乾燥を防ぎ、つや感のある仕上がりが特長です。しみやしわなど気になる部分をカバーしてくれます。一方でパウダータイプと比べ、厚く塗りすぎたり、むらになりやすいですが、正しい使い方をおこない、慣れてくれば、初心者でも使いこなせます。
スティックタイプ:
スティックタイプ(スティックファンデーション)は、粉体に油分を配合し棒状に固められたファンデーションです。直接お肌に塗って使います。コンパクト式なので持ち運びも簡単です。お肌へのつきがよく、しみなど気になる部分をカバーしてくれるので、コンシーラーとして使われることもあります。

どのファンデーションの種類(タイプ)がよいかは、仕上がりの好みや、お肌の状態・季節・過ごす環境などによって異なります。敏感肌や乾燥肌の方はスキンケアと同じように、ベースメイクも安全性の高いもの、そして「確認すべきポイント」が備わっているものを選ぶように心がけましょう。

TOPICSB 気になる部分にはコンシーラーを

コンシーラー(部分用ファンデーションともいいます)は、化粧下地・ファンデーションなどのベースメイクでも隠しきれないような、色むら・にきび痕、しみ・くまなどのポイント補正に使用します。

コンシーラーの種類

リキッドタイプ:
油性タイプのコンシーラーです。リキッドファンデーションと同じような感覚で使えます。筆状もしくは先端がスポンジやチップ状になっているので、部分的にカバーしたい時に使います。例えば、にきび・しみ、さらにほうれい線や小じわを隠したい時などにも使えます。ただ目のまわりは皮膚が薄いので負担をかけてしまう場合があります。
クリームタイプ:
乳化タイプのコンシーラーです。チューブやパレットに入っています。指や筆にとって伸ばしていけるので、くまやほうれい線・にきび痕・口まわりのくすみ・しみ・赤みなど、少し広範囲につかいたい時に役立ちます。ただしっかり伸ばしておかないと、ファンデーションと重ね塗りすることになるので厚ぼったくなる場合があります。
スティックタイプ:
固形タイプのコンシーラーです。口紅のような形状が多く、塗りすぎることはあまりないのでコンシーラーを使い慣れていない方にもおすすめです。リキッドタイプと同様、部分的にカバーしたい時に使います。

敏感肌の方は特にファンデーションにプラスして、コンシーラーをうまく活用するとよいでしょう。しみをカバーする時は、ファンデーションの色よりもワントーン暗めの色を選ぶと目立たなくなります。明るい色を使うとかえって目立ってしまいます。くまをカバーする時は、ファンデーションの色よりワントーン明るめを選ぶと自然に隠すことができます。

くすみやしみ・くまなどをファンデーションだけでカバーしようとすると、お顔全体が厚塗りになり、クレンジングの時にしっかり落とそうと余計な力が入るかもしれません。その結果、お肌を傷つけ肌あれを悪化させてしまうこともあります。コンシーラーをベースメイクに上手に取り入れてお肌への負担を軽くしましょう。

TOPICC 仕上げはフェイスパウダー

フェイスパウダー(粉おしろい、おしろい、お粉、ルースパウダーともいいます)は、ほぼ粉体でできています。ファンデーションなどの後に軽くのせてお肌の仕上がりを美しくする、お化粧もちを長くする、てかり防止、お化粧崩れを防ぐ、紫外線を防ぐといった役割があります。特にお肌が敏感な時はファンデーションを使用せず、化粧下地とフェイスパウダーの2品のみで仕上げるといった使い方もあります。

ベースメイクをつける順番は「化粧下地」「コンシーラー」「ファンデーション」「フェイスパウダー」または「ファンデーション」の後に「コンシーラー」をのせる場合もあり、商品や使うファンデーションの種類(パウダータイプ、リキッドタイプなど)によってさまざまです。

また、お肌に刺激を感じる、肌あれがひどくなったなどの症状がでるようでしたら、皮膚科の先生に相談してください。もし異なるブランド・メーカーのベースメイク化粧品を組み合わせて使っているようでしたら、まずは同じブランドに統一してみるのもよいでしょう。同じ考えで原料を選択しさまざまな安全性試験を実施していますので、お肌への刺激を軽減できるかもしれません。