敏感肌のクレンジングで大切なこと

 

敏感肌のクレンジングで大切なこと

敏感肌でもメイクアップを楽しみたい。
さらには、お肌の状態が良くない時こそ、メイクアップをすることで、赤みを目立たなくできたり、
しみやくすみをカバーすることができたりと、お肌にトラブルを起こしやすい方にとって、
メイクアップをすることは強い味方になります。
ですが、メイクを落とすためのクレンジングや洗顔が必須です。
クレンジングをするとお肌が敏感になってしまうことがあるから、メイクアップは控えめに・・・と、
なってしまうのは本末転倒。そんな敏感肌や乾燥肌の方がメイクアップを楽しむために、
またお肌の調子をととのえるためにも必要な、クレンジングの基礎知識や選び方、使い方をご紹介します。

スキンケア 研究所 クレンジング編

TOPICS@ 敏感肌とクレンジングの関係

クレンジング

よく「敏感肌」と言われますが、じつは皮膚科学的には敏感肌の定義はありません。目に見える皮膚トラブルはなくても、クレンジングや洗顔をした後にお肌がつっぱる感じがしたり、顔に化粧品を塗った後に、チクチクしたりヒリヒリしたりする、といったお肌の状態を一般的には敏感肌とよんでいます。
見た目にはわかりませんが、敏感肌の多くは、健康なお肌に比べ、バリア機能が低下していて、皮脂が少なく乾燥しやすい傾向にあります。体調の変化やストレス、冷暖房などの環境に敏感に反応して、トラブルが生じやすいお肌です。

そんなバリア機能が低下した敏感肌の基本的なスキンケアは、お肌を清潔にし(洗浄)、うるおいを与え(保湿)、紫外線を防ぐ(遮光)ことです。

ファンデーションなどのメイクアップをした日は、洗浄のステップの1つ 、お肌の調子をととのえる役割も担う「クレンジング」がとても大切です。しっかりメイクや皮脂汚れなどが落とせていないと、肌あれや毛穴のつまりなどにもつながってしまいます。

バリア機能が低下している敏感肌や乾燥肌の場合、クレンジング方法を間違うと、ヒリヒリしたり、赤みがでたり、肌あれが進んでしまう可能性もあります。お肌への負担が少なく、メイクアップやお肌の汚れをきちんと落としつつも、うるおいを保ってくれるクレンジングがおすすめです。

TOPICSA クレンジングが敏感肌の原因になる場合も

お肌の表面は、毛包(毛の根元を包みこんでいる袋状の部分)につながっている皮脂腺から分泌される皮脂によっておおわれており、これは皮脂膜と呼ばれます。

クレンジングが敏感肌の原因になる場合も

皮脂膜は「天然の乳化剤(クリーム)」とも呼ばれ、乾燥や刺激からお肌をまもり、肌の保湿機能に重要な役割を担っています。皮脂は1日に約1〜2g分泌されますが、力をいれて洗顔をする、必要以上に1日何度も洗顔をおこなう、お肌に合わないクレンジング料を使うなどの行為によって、必要以上に取り去られてしまうことがあります。これにより、お肌のバリア機能が低下し、敏感肌になることがあるのです。敏感肌になると、少しの刺激にもお肌が敏感に反応してしまうことがありますので、クレンジングの際、力をいれてこすったり、拭き取るような、お肌に負担をかけるスキンケアは避けるようにしましょう。

クレンジング料に含まれる界面活性剤が、お肌に刺激を与えると言われることがありますが、界面活性剤のすべてがお肌に刺激を与えるわけではありません。界面活性剤の種類や配合量のバランスを工夫して、適度な洗浄力がありながら肌に負担がないように開発された商品もたくさんあります。

シートタイプのクレンジング料は、時間がない時に手軽に使えますが、手を使ってクレンジングする時に比べ、シートを使うことで摩擦がおきやすくなり、お肌により刺激を与えてしまいます。また拭き残しなど、メイクがお肌に残ってしまった場合、毛穴のつまりや酸化の原因になります。敏感肌の方は特に注意が必要です。

敏感肌の方は必要以上に皮脂を落とし過ぎないタイプのものを選ぶのはもちろんのこと、その使い方も大切です。間違った使い方はお肌をさらに乾燥させたり、お肌の症状を悪化させることもあります。お手入れ方法を見直すことで、刺激を感じにくくなることもあります。