オトナ敏感肌の洗顔の秘訣とは?
洗顔をやさしく、丁寧にしていますか?
ちゃんと洗顔料を泡立てて、洗っているつもり……で、実は洗顔料がキチンと泡だっていなかったり、肌をゴシゴシこすってしまったり。意外と「正しい洗顔」って、できているようでできていないようなのです。
“オトナ敏感肌”だと、洗うこと自体が不安で、メイクをクレンジングした後は、ぬるま湯ですすぐだけ、という人も見かけます。
シリーズ第一回でも取材させていただいた、敏感肌用スキンケア 「NOV」 学術部リーダー 村上さんは、こう指摘します。
「ファンデーションや日やけ止めは、メイク落としでオフするだけでは、きちんと落ちきれていない可能性も高いのです。 洗顔には、メイク落としで落ちきらなかった汚れなどをオフして、肌をきれいにする役割があります。化粧水や美容液の浸透をよくするためにも、洗顔はとても大切なんですよ」
でも、敏感肌だと、逆に肌を“洗いすぎる”ことがちょっと心配ですよね。 洗いすぎて、肌がヒリヒリしてしまうんじゃないか、という不安もあります。
「洗顔料をキチンと泡立てて、決してゴシゴシせず、やさしく洗えば、皮膚のうるおいをキープしたまま、肌を清潔にすることができるんですよ」
泡で洗うメリットは実は大きいのです、と、村上さんは次の3点を教えてくれました。
やさしく泡で洗う3つのメリット
1.少ない洗浄量で効率的に洗顔できる
泡を立てることで表面積が大きくなり、汚れに触れる面積が増えることで、少ない量でも洗うことができるのです
2.肌への摩擦を防げる
泡をクッションにして、手と顔が触れないようにやさしく洗うことで、肌への刺激を軽減できます。お肌をこすったり、摩擦を与えるとシミの原因にもなるので要注意
3.洗浄剤の濃度が薄まるので、肌への刺激性が低くなる
洗顔料にぬるま湯を加えると、泡立てやすくなり、洗顔料自体の濃度も薄まることで、より肌に優しくうるおいをキープしたまま洗えるんですよ
「理想の泡は、手で簡単に作れるんですよ」と村上さんは言います。洗顔ネットを使用する、ということもできますが、衛生面などを考えると、手で泡立てられれば理想的ですよね。
今回は動画で、みなさんにもお教えします。コツさえつかめば意外と簡単にできますよ。
動画を見ながら作った、ふわふわの泡で、やさしくなでるように洗顔したら……
洗いあがりもつっぱらず、肌が柔らかくふっくらしています。今までいかにキチンと泡立てず、肌をゴシゴシ洗っていたのか、よくわかりました。
スキンケアの“思い込み”ってあるものですね。
「顔なら洗っている」なんて決めつけず、きちんと基本に立ち戻って、正しい方法を覚えておくことが大切なのだと感じました。
撮影/石井康義(動画)、鈴木康久(静止画)