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にきび肌のメイクの基本

メイクはにきびに良くないのではと不安を持っている方に、にきび肌に合った
メイクアップ化粧品の選び方やにきびをきれいにカバーするメイク方法をご紹介します。

にきびができたときにメイクをしてもよいの?

ニキビ(にきび)ができてしまった、にきびが気になるときは、頬や額(おでこ)、顎(あご)へのまわりの人の視線が気になったり、外出するのが憂うつになったりすることがありませんか?

頬やおでこのニキビ、吹き出物、肌荒れ、赤みに悩む女性のイラスト

そんなとき、メイクアップでにきびを隠したり、赤みを目立たなくすることで、お肌をきれいに見せることができたら、憂うつだった気持ちも明るくなりますよね。

でも、“とにかくメイクでにきびを隠したいけれど、本当はにきびを悪化させているのでは・・・”と不安な気持ちでメイクをしていたり、“にきびのためにはライトメイクの方がよさそうだけれどうまくカバーしきれない・・・”など、にきびに悩む方のメイクの悩みはさまざまです。

お肌を美しく見せるために、そして身だしなみとしても欠かせないメイク。
にきび肌のメイクで大切なことは、にきびのもとになりにくいメイクアップ化粧品を選ぶこと、そして正しい方法で使うことです。
にきびが気になるときもメイクを上手に取り入れて、楽しい毎日を過ごしましょう。

※すべての方に、にきびができないわけではありません。

にきび肌にとってのメイクの役割

ニキビ(にきび)ができているときにメイクをすることはお肌にとって悪いことをしているように思っていませんか?
メイクにはお肌の悩みをカバーしてお肌を美しく見せる効果がありますが、それだけではありません。実はメイクには、にきびが悪化する原因からお肌をまもる効果もあります。

メイクの役割
  • 美的役割
    お肌を美しく魅力的に見せる
  • 保護的役割
    紫外線、乾燥、物理的な力などのにきびが悪化する原因からお肌をまもる
  • 心理的役割
    にきびが目立たなくなる安心感、満足感

❶  にきびを目立たなくして、お肌を美しく見せる
化粧下地、ファンデーションなどのベースメイクは、にきびやにきび痕、凹凸をカバーして、にきびを目立たなくしてくれます。ファンデーションだけで隠そうとすると厚塗りになりがちですが、化粧下地を組み合わせることでより美しく自然な仕上がりになります

❷  にきびが悪化する原因からお肌をまもる
にきびは@毛穴のつまりA過剰な皮脂Bアクネ菌の増殖を主な原因としてはじまります。
紫外線はこの3つの原因に影響を与えるため、にきびができたり、にきびが悪化してしまうことがあります。

紫外線(UV)カット効果のある化粧下地やファンデーションを使うことで、紫外線からお肌をまもり、にきびの悪化を防ぐことができます
(紫外線がにきびを悪化させる原因について、詳しくは「にきび肌の日やけ止め」をご覧ください)

またにきびが気になるとき、無意識のうちににきびを触ってしまうことはありませんか?
にきびを触ることはお肌への刺激になり、にきびの悪化につながります。

メイクをするときれいに仕上げたメイクを崩したくないという心理がはたらきます。そうすると、にきびを触らなくなり、刺激からお肌をまもることができます

❸  にきび肌を目立たなくして明るい気持ちに
流行や服装、気分に合わせて変えたりできるメイクは楽しいもの。ですが、にきびが悪化するかもしれない、と不安な気持ちで使っていたら楽しみも半減してしまいます。
にきびができにくいメイクアップ化粧品でにきびをきれいにカバーすることができたら毎日がより楽しくなりますね。

にきびが気になるとき、お肌の状態がよくなるまでにはある程度の時間がかかりますが、そんなときでもメイクは、すぐににきびや赤みを目立たなくすることができます
にきびをきれいにカバーすることができると、まわりの視線も気になりにくくなり、にきびを見られているのでは、と感じていた不安な気持ちも和らげてくれます。

にきび肌向けメイクアップ化粧品の選び方 5つのポイント

メイクはにきび肌にとって大切な役割があることをお伝えしました。このメイクの効果を発揮するためににきび肌に合ったメイクアップ化粧品を選びましょう。

にきびが悪化しないことはもちろんですが、にきび痕の赤み、毛穴の凹凸などをきちんとカバーできることも大切です。次のポイントを確認しましょう。

にきび肌のメイクアップ化粧品の選び方 5つのポイント
  • にきびのもとになりにくいノンコメドジェニックテスト済み※1
  • お肌に負担が少ない成分ややさしい使い心地
    • 厳選された原料
    • 顔料のコーティング
    • 紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)
    • 肌あたりのやさしいパフやスポンジ
  • にきびをしっかりカバーできる高いカバー力と色補正効果
  • 紫外線(UV)カット効果
    • SPF、PA
  • パッチテスト済み※2、アレルギーテスト済み※2
※1 すべての方に、にきびができないわけではありません。 ※2 すべての方に、アレルギーが起こらないわけではありません。

ノンコメドジェニックテスト済みとは?

ノンコメドジェニックテスト済みを意味するノンコメドと記載したアイコン

「ノンコメドジェニックテスト」とは、製品を繰り返し塗布してにきびのもと(コメド)ができないことを確認する試験のことです。「ノンコメドジェニックテスト済み」の表記があれば、にきびができにくいメイクアップ化粧品であると言えます。

※すべての方に、にきびができないわけではありません。

自然な仕上がりで上手ににきびを隠すメイクのコツ

にきびを隠したい気持ちから、厚く塗ってしまいがちなファンデーション。お肌をきれいに見せたいけれど、うまくカバーできない・・・と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。厚く塗ってしまうことで、逆ににきびが目立ってしまったり、崩れやすくなるだけでなく、メイクを落とすときにもお肌に負担がかかりやすくなります。

ファンデーションだけでカバーするのではなく、色補正や質感補正効果のある化粧下地を組み合わせて、下地の段階からカバーすることで、ファンデーションを厚塗りせずに自然に美しく仕上げることができます。

ニキビ肌におすすめのベースメイクアップ化粧品のイラスト。左から化粧下地(ベース)、パウダーファンデーション(パウダリーファンデーション)、リキッドファンデーション、コンシーラー、フェイスパウダー

にきび肌のためのメイクのコツを取り入れて、より美しく自然に仕上げましょう。

にきびの赤みが気になるとき

お肌の赤みが気になる方は、化粧下地にイエロー系の色補正タイプのコントロールカラーを使いましょう。

お肌の赤みが気になる方におすすめのイエロー系コントロールカラーの化粧下地の中身の写真。

赤みが目立たなくなり、肌色が均一にととのえられ、ナチュラルにカバーできます。

化粧下地のよる色補正やカバー効果を示した使用前と使用後の写真。ニキビの赤みやニキビ跡、クレーターを隠すことができている。

仕上がりには個人差があります。

にきび痕や毛穴の凹凸が気になるとき

にきび痕や毛穴の凹凸が気になるときは質感補正タイプの化粧下地がおすすめです。
化粧下地に含まれるソフトフォーカスパウダーなどの光を散乱させる粉体は、凹凸をぼかす効果があるので、毛穴やにきび痕が自然に目立たなくなります。

化粧下地による質感補正効果を示した使用前と使用後の写真。毛穴や凹凸、ニキビ跡を隠すことができている。

仕上がりには個人差があります。

パウダーファンデーションはパフで

ファンデーションを塗るときにこすってしまうと、お肌への刺激になります。パウダーファンデーションはスポンジではなくパフがおすすめです。パフで軽く押さえるようにつけると、摩擦を軽減するため、お肌への負担が少なくなるだけでなく、お肌に均一に塗布できるので、簡単に美しく仕上げることができます。

ファンデーションを塗布する時に、スポンジの場合とパフの場合を比較したイラスト。スポンジの場合はお肌をこすりやすくムラづきしやすいことを示し、パフの場合は軽く押さえるように塗布することでお肌への負担が少なく均一に塗布できることを示している。

パフはお肌に触れるときに刺激にならないように肌あたりのやさしいものを選びましょう。大判パフだと大きな面積を一度に塗布することができるので、より簡単に均一に塗布することができます。

特に気になる部分はコンシーラーでカバー

化粧下地やファンデーションでカバーしきれない赤みやにきび痕には、コンシーラーがおすすめです。

コンシーラーはカバー力を高めるために粉体や顔料が多く含まれています。お顔全体に使用するとメイクがよれやすく不自然な仕上がりになってしまいますので、気になる部分にポイントで使用するのがきれいに仕上げるコツです。

コンシーラーによるカバー効果を示した使用前と使用後の写真。使用前はお肌の赤みや、ニキビ跡が目立つのに対し、使用後は赤みが目立たなくなっている。

仕上がりには個人差があります。

使用順序はファンデーションの剤型によって異なります。

コンシーラーの使用順序を示した図。リキッドファンデーション(リキッドファンデ)の場合は化粧下地、リキッドファンデーション、コンシーラー、フェイスパウダーの順に塗布する。パウダーファンデーションの場合は化粧下地、コンシーラー、パウダーファンデーション(パウダリーファンデーション、パウダーファンデ)の順番で塗布する。使用順序をまもってより美しく仕上げましょう。

中指に少量とり、カバーしたい部分におき、力が入りにくい薬指を使って境目をぼかします。

コンシーラーの使い方を示したイラスト。中指にコンシーラーを少量とり、カバーしたい部分に置き、力が入りにくい薬指を使って境目をぼかします。

コンシーラーは色選びが大切です。赤みのあるにきびには、ファンデーションの色より明るい色を選びましょう。にきび痕をカバーするときはファンデーションの色より暗めの色を選びましょう。

ポイントメイクで視線をそらす

にきび肌の方はにきびを隠したいという気持ちからベースメイクを重視しがちですが、にきびが気になるときこそポイントメイクを取り入れることをおすすめします。

ポイントメイクアップ化粧品のイラスト。アイカラー(アイシャドウ)・チークカラー・アイブロウ・リップカラー(口紅)

ポイントメイクには相手の視線を口元(口もと)や目元(目もと)に誘導し、お肌のトラブルへの視線をそらす効果があります。にきび肌の方がポイントメイクをおこなうことで、視線をにきびからそらし、相対的ににきびが目立たなくなることが期待できます。

ポイントメイクの使用前と使用後を比較した女性の顔の写真。ポイントメイクが視線をニキビからそらし、相対的にニキビが目立たなくなっていることを示している。

仕上がりには個人差があります。

特に目もとや口もとのポイントメイクを印象的にすることで、にきびのある部分から目もとや口もとに視線を集めることができます。目のまわりのまぶたには皮脂腺が少ないためにきびができにくい部位です。また、口唇にも皮脂腺がないため、にきびはできません。にきびができにくい場所だからこそ好きなアイメイクやリップメイクを思い切り楽しむこともできますね。

アイカラー(アイシャドウ)やマスカラ、アイライナー、そしてリップカラー(口紅)はタール色素不使用などお肌に負担が少ない成分のものを選び、チップやブラシなどはチクチクしたり固めのものは避けて刺激になりにくいものを選びましょう。

メイクアップ以外にも、髪型や服装、アクセサリーなどにも同様ににきびのある部分に視線が集中しないような効果があります。上手に活用しておしゃれを楽しみましょう。

メイク用具はいつも清潔に

パフやスポンジのお手入れも大切です。一度使ったパフやスポンジは、細菌が繁殖しやすい環境です。にきび肌の方は、3〜4日に1回洗いましょう。いつも清潔に使用するために、予備のパフやスポンジを用意しておくとよいでしょう。

パフやスポンジ(メイク道具)の洗い方を示した真。左からファンデーションがついたパフの写真、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で軽く押し洗いをしている写真、洗剤が残らないように十分にパフをすすいでいる写真、日陰でよく乾かした状態のパフの写真。

メイク落としもにきび肌用を

時間の経過によって、皮脂と混ざりほこりが付着したメイク、紫外線や空気によって酸化したメイクはお肌にとって汚れとなり、そのままお肌に残っていると毛穴をつまらせにきびの悪化につながります。
メイクをしたときはクレンジング料(メイク落とし)と洗顔料できちんと落としましょう。

メイクアップ化粧品と同じく、メイク落としや洗顔料もノンコメドジェニックテスト済みの表記があるものを選択しましょう。

ノンコメドジェニックテスト済みのメイク落とし化粧品をイメージしたイラスト。左からクレンジングジェル、クレンジングリキッドが並んでいる横に、ノンコメドと記載したアイコン。

無理にゴシゴシこすってしまうとお肌の刺激になります。にきびをつぶしたりしないように気をつけてやさしくクレンジングや洗顔をしましょう。
にきび肌の洗浄について、詳しくは「にきび肌の洗浄(クレンジング、洗顔)の基本」をご覧ください。

にきび肌のメイクのまとめ

  • にきびが気になるときもメイクを上手に取り入れましょう
    メイクは肌悩みをカバーしてお肌を美しく見せるとともに、にきびが悪化する原因からお肌をまもったり、気持ちを明るくする効果もあります。メイクを上手に取り入れて毎日を楽しく過ごしましょう。
  • にきび肌に合ったメイクアップ化粧品を選びましょう
    ノンコメドジェニックテスト済みで、お肌にやさしい使い心地のものを選びましょう。
  • 化粧下地やコンシーラーも活用しましょう
    ファンデーションを厚く塗るのではなく、化粧下地やコンシーラーを合わせて使うことで、きれいに仕上げることができます。ファンデーションだけでなく他のアイテムも組み合わせて、肌悩みをカバーしましょう。
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