敏感肌・乾燥肌のためのベースメイク

敏感肌・乾燥肌のためのベースメイク

メイクをするとお肌に負担になってしまうかも、
でもメイクをせずに外出はできないし・・・と、
お肌の状態がよくない時に後ろめたい気持ちを感じながら
メイクをしている方も多いのではないでしょうか。
ファンデーションなどのベースメイクは
敏感肌や乾燥肌にとってどのような役割があるのか、
また何を基準に選べばよいかをご紹介します。

スキンケア 研究所 敏感肌ファンデーション編

TOPICS@ 敏感肌とは

敏感肌とはどんなお肌でしょうか?じつは皮膚科学的には敏感肌の定義はありません。顔に化粧品を塗った後や、石けんで洗顔した後に、チクチクしたりヒリヒリ焼けるように感じる、お肌がつっぱる感じがするけれど、目にみえる症状が特に見られない状態を敏感肌とよぶことが多いです。

敏感肌の多くは、健康なお肌に比べ、バリア機能が低下していて、皮脂が少なく乾燥しやすい傾向があります。体調の変化やストレス、冷暖房などの環境、花粉などの季節的要因に敏感に反応して、トラブルが生じやすいお肌です。

詳しくは「敏感肌とは」ページをご覧ください。

TOPICSA 敏感肌でもファンデーションなどのベースメイクは必要です

メイクアップ

スキンケアは洗浄・保湿・遮光と、お肌にとってよいことをしているように思いますが、メイクはなんとなくお肌へ負担をかけているような印象があるかもしれません。メイクはスキンケアと切り離されて考えられがちですが、実は、メイクもスキンケアのひとつとして重要な役割があります。
かつては、メイクアップは肌状態を悪化させるという理由でおこなわないことが望ましいとされていましたが、最近はその心理的役割や機能などから、アトピー性皮膚炎やにきびといった皮膚疾患のある患者さんに対しても適切なメイクアップを推奨することも増えてきました。

メイクの役割と機能は以下の通りです。

・お肌を美しく見せる美的役割
・美しく見せることによる安心感や満足感を与えるといった心理的役割
・紫外線・乾燥などからお肌をまもる保護的役割

お肌の赤みや色むら、しみといったお肌の見た目の悩みは、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、フェイスパウダーといったベースメイクでカバーすることができ、お肌を美しく見せることができます。
肌状態を改善するまでにはある程度の時間がかかりますが、ベースメイクはそれを瞬時に目立たなくすることができます。メイクをすると気持ちが晴れやかになったりした経験はありませんか?お肌の見た目を気にすることがなくなるため、メイクは心理的にもよい効果があります。

最近のファンデーション・化粧下地などのベースメイクには、紫外線防止効果を備えている商品が多く、日やけ止めと同じようにSPFやPAの表記があることにお気づきですか。ベースメイクには、紫外線からお肌をまもる効果があるのです。

さらにベースメイクは、お肌からの水分の蒸散を抑制し、乾燥からお肌をまもります。またベースメイクをきちんとするとメイクを崩したくないという心理から顔を触らなくなるため、お肌を傷つけたり、肌あれを悪化させることを防ぎます。

美しくなるためだけでなく「お肌をまもる」機能もそなえたベースメイク。ただし、お肌に合ったものを正しく使ってこそ、その効果を発揮することができるのです。

一方で、使用するメイクアップ化粧品やその使い方によっては期待される機能が十分に発揮できないばかりか、肌状態を悪化させることもあります。次に、ファンデーション選びのポイントについてご紹介します。

TOPICSB 敏感肌や乾燥肌向けファンデーションを選ぶ時の注意点

ベースメイク

敏感肌の方の中には、ベースメイク化粧品がお肌にあわなかった経験がある方もいるかもしれません。ここでは敏感肌や乾燥肌の方のベースメイク化粧品を選ぶポイントや肌状態に不安がある時のベースメイク化粧品の選び方についてご紹介します。

ベースメイクには化粧下地、コンシーラー、ファンデーション、フェイスパウダーなどさまざまな種類がありますが、敏感肌の方はまずは敏感肌の方向けに開発された低刺激性の化粧品を選択しましょう。これらは実際に敏感肌や乾燥肌の方での使用テストを実施し、肌状態を悪化させず、安全に使用できることが多いです。

また紫外線防御効果があることや各種安全性試験がおこなわれているものを選ぶこともポイントです。これらは化粧品のパッケージなどに記載されていることが多いので確認してみましょう。

・紫外線防御効果(SPF、PA)
・紫外線吸収剤不使用
・パッチテスト済み
・アレルギーテスト済み
・ノンコメドジェニックテスト済み

メイクアップ化粧品には色を作りだす顔料が配合されています。敏感肌向けの化粧品は顔料にもこだわって作られているものもあります。選ぶ時の参考にしましょう。

・顔料のコーティング
・タール色素不使用

顔料そのものが直接お肌に触れないよう、顔料をコーティングしている化粧品がおすすめです。またベースメイク化粧品には配合されていることは少ないですが、アイカラーや口紅などのポイントメイク化粧品には赤202号などのタール色素が配合されていることがあります。タール色素は赤や青といった発色のよい色を作るために必要になることがありますが、この原料に含まれるごく微量の不純物によって皮膚トラブルが起こる場合もあります。
敏感肌向けの化粧品でもタール色素を使用しているものがありますが、この場合は不純物を含まない精製度の高い原料を使用していることが多いです。心配な時は店頭のテスター品やサンプル(試供品)などを使ってお肌にあうか確認してみましょう。

お肌の状態に不安がある時には、前述に加えて、よりお肌にやさしいベースメイクを選ぶと安心です。メイクをする時や落とす時にも、お肌に負担が少ないものを選びましょう。

・塗布時の摩擦が少ない
・落としやすい

のびがよいものや、ファンデーションであればスポンジでつけるものよりパフで置くようにつけるものが、お肌への摩擦刺激が低くおすすめです。またメイク落としを使わずに洗顔料だけで落とせる、落としやすいものがお肌への負担が少なくなります。